弊社は1716年に創業し、300年以上この塩竈という地で日本酒を製造し続けている会社です。会社のすぐ近くに鹽竈神社が立地しており、伊達藩から鹽竈神社の御神酒を造ることを命じられたのが創業の由来だと言われています。
創業者が阿部勘九郎という名前で、“阿部勘さん”と呼ばれており、阿部勘酒造という名前になったそうです。
私たちは、「塩竈の魚が美味しくなるお酒」をテーマに酒造りをしています。塩竈は人口当たりの寿司屋の数が日本一と言われており、新鮮な魚が山のようにある町です。土地柄、居酒屋のように寿司屋を利用するため、地域の方に愛される魚に合う日本酒を造ることが、昔からのこだわりです。
弊社には、少量でいいから手間暇を掛けて品質の高い日本酒を造るという社訓があり、20年ほど前までは塩竈、松島、多賀城という近郊でのみ販売をしていました。
しかし、私たちの日本酒を県外の方が見つけてくださり、お酒を卸してほしいと要望をいただき、全国への販売に広がっていきました。それでも蔵の規模は変わらず、小規模だからこその安定した品質を提供し、安定した経営を続けています。
弊社では、日本酒の製造をメインに焼酎の製造も手掛けており、展開している商品数は16商品ほどになります。
日本酒はお米を原料に造られていますが、出来あがるまでの工程が多く複雑です。
私たちは、大きく3つのチームに分かれて日本酒の製造をしています。
まずお米から原酒という液体にするまでの工程を担うチーム。
原酒にろ過、加水という処理を加え、瓶詰め、ラベル貼りをして製品として出荷できる状態にするチーム。
そしてお客さまの注文を受け出荷などの事務作業をするチーム。
3チームがそれぞれ協力をし合い、少数精鋭で品質の高い日本酒を全国にお届けしているのです。
弊社は10名程度の人数で運営しており、少人数ならではの風通しの良さがあり、定着率が非常に高く、働きやすい職場です。有給もそれぞれの部署で調整し合い取得できますし、残業も繁忙期の冬場以外はほぼありません。居心地が良く、長く勤めることができる環境づくりを目指しています。
現在弊社では、ろ過や加水、瓶詰めなどの工程を行い製品化する詰場で働いてくれる人を募集中です。
日本酒造りはたくさんの工程があり、覚えることが多く、知識や経験が必要になるため、一人前になるには非常に長い時間を要します。そのため、月並みではありますが、まじめにコツコツと働ける方に来ていただきたいと考えています。
日本酒が飲めないと働けなさそうと考える人もいると思いますが、お酒が飲めないことは大した問題ではありません。大事なことは、モノづくりに興味を持って真摯に取り組めることです。
弊社は大規模な製造業とは違い、お客さまとの距離が圧倒的に近いことが特長です。近場の飲み屋に行けば、自分の手掛けた商品が置いてありますし、良くも悪くも評判が聞こえてきます。
日本酒とは人を楽しませるものなので、私たちの日本酒を飲んで喜んでくれている人を見ることは大変嬉しく、モノづくりをする者にとって非常に面白味のある環境です。
日本酒造りの仕事は単純作業ではないため、大変なことも多くありますが、ぜひ知識や経験を得て、「良いものを造っている」という自信を持って働いてほしいと考えています。
企業名 | 阿部勘酒造株式会社 |
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住所 | 宮城県塩竈市西町3-9 |
電話番号 | 022-362-0251 |
事業内容 | 清酒製造業 |
代表者名 | 代表取締役社長 阿部昌弘 |
創業・設立 | 享保元年(1716年) |
URL | https://www.abekan.com/index.html |