何気ない日常に穏やかな喜びを感じる。
介護職3年目の杉宏重(すぎひろしげ)さんに話を伺いました。
杉さんは大学卒業後、サラリーマンや兄の会社の手伝いなどを経て、他の介護施設で5年ほど働きました。その後、福祉用具の専門相談員に転職しますが、お年寄りと直接関われる仕事が向いていたと気付き、3年前に「杜の里福祉会」で、再び介護職として働き始めました。
どのような仕事をしていますか。普段の担当業務などを教えてください。
主にショートステイの利用者の介護をしています。週末を中心に利用する方が多いので、曜日によって忙しさにばらつきがあります。繰り返し利用している方もいれば、1泊だけの方もいるので、なじみのない利用者にも安心して利用してもらえるように、構え過ぎず、自然体で接するよう心掛けています。利用後はまた家族の元に戻ることを考えて、できることまで手伝い過ぎないことが真の思いやりだと最近、感じています。一緒にテレビを見て会話をするなど、何気ないひとときに喜びを感じます。
どのような職場ですか。やりがいを感じた体験や働きやすいと思う点などあれば教えてください。
ショートステイの場合、初めてで不安に思いながら利用される方も多くいます。利用前は行きたくないと言っていたのに、帰宅後は楽しかったとニコニコしていたと聞くとうれしいですね。職場の環境としては有給休暇の取得率が高く、子どもの学校行事などに合わせて休みが取れるのもありがたいです。随時、面談があり、業務上で困ったことや不安なことには具体的に対処してくれます。例えば、たんの吸引をするのには資格が必要なのですが、現状ではそれができないことが心配だと伝えたら、すぐに研修を受けさせてくれました。
どんな人と働きたいですか。これから一緒に働く仲間にメッセージをお願いします。
初期の研修や、キャリアアップのサポート体制がしっかりしているので、未経験でも安心して働けます。逆に経験の長さは関係なく、新人から学ぶことも多いです。話好きな人は日常生活の延長のような感覚で楽しく仕事できるのではないでしょうか。どんな仕事でも無理をし過ぎると疲れます。何気ない普通の会話を楽しみ、自然体でゆったり利用者と接することができる人が向いていると思います。私もそうでしたが、何となく始めた仕事が意外に合っていたということもあるかと思います。行動をせずに迷い続けるよりも、とりあえず動いてみることをお勧めします。