聞こえない、というだけで、「人との意志の疎通ができない」「人間関係が築けない」
というネガティブなイメージに加え、手話通訳等による情報保障や福祉制度がとぼしい中で、
社会から孤立しがちだった聴覚障害者。そんな方々が個性を発揮し、自分の人生を謳歌するためには、
声・音ではないコミュニケーションツール「手話」を共有する仲間と集える場が必要です。聴覚障害者の
「願い」を受け、豊かに生きる「権利」必要な事業や制度の「創造」を「共に」実現・発展させるべく、
1993年に法人を設立。聴覚障害者をはじめ、手話関係者そして様々な方々の応援・支援により、5施設を開設し、支援・介護活動を行っています。
★私たちの4つの理念★
《願い》「人間らしい暮らしをしたい」という障害者の願いから、私たちの実践と事業は始まりました。
《権利》権利としての福祉を。すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有しています。
《創造》聴覚障害者の福祉実践は、今、始まったばかり。常に創造とチャレンジを大切にします。
《共に》手をつなぎ、支え合い、共にすすむ。共同の力こそ実践・事業・運動を発展させる力です。
上記の4理念のもと、次の5施設を運営しています。
●障害者支援施設「なかまの里」/重度重複聴覚障害者(知的・視覚障害などを併せ持つ方)の活動と生活の場。
労働の場は、泉州聴覚障害者センター「なんなん」を利用。
●高齢者介護施設「あすくの里」/聴覚障害者専用の特別養護老人ホーム・ショートステイ・デイケア・ケアプランセンター施設。 ※ショートステイ、デイサービス、ケアプランセンターは一般高齢利用可
●障害福祉サービス事業「あいらぶ工房」/ろう重複障害者の働く場、日中活動の場として大阪市内唯一の聴覚障害者通所施設、 ベーカリーカフェを併設。
●北摂聴覚障害者センター「ほくほく」/聴覚障害者の豊かな暮らしを目指し、手話で話しながら共に働き・学ぶ場です。
●泉州聴覚障害者センター「なんなん」/豊かな地域社会を目指す聴覚障害者の通所施設として、2020年4月に新規開所。 (働く場や学びの場、そして相談支援を行う通所施設)
聴覚障害を持つ方が普段通りに生活できる日本でも数少ない施設・作業所を運営しており、今後利用者の方が安心して利用できる「場所」を大阪府下に順次拡大していきます。
≪ 当団体運営の施設を動画でもご紹介 ≫
■「この子より一日も長く生きたい」。ご家族の言葉が、いつも心の真ん中にあります。
聴覚障害者を持つ親御さんたちの、「この子を残して死ねない。安心して生活できる施設を作ってほしい」という切実な思いが、私たちに一歩踏み出す力を与えてくれました。ご本人・ご家族、そして福祉関係者、手話関係者などが力を合わせ、イベントや募金活動で資金を集めました。途中、心が折れてしまいそうになるときもありましたが、施設の開所を待つ多くの方々の期待感に背中を押され、一歩ずつ進んでくることができました。聴覚障害者が人生の主人公になるためには手話で通じ合える「集団」互いの思いを基に支え合える「仲間」そして「役割 生き甲斐」を持てる場が必要です。人間としての幸福感と誇りを持って暮らせる場を、一人でも多くの方に提供できるように、ハードとしての施設の充実とともに、施設の中核となる「人」の育成にも力と情熱を注いでいきます。
■働いていただく支援・介護の現場は様々な「気づき」に溢れています!
「手話」を学ぶということは言うならば「もう一つの言葉」を手に入れることです。普段では感じられないような感動に満ちて、また、利用者様のしぐさから自然に気持ちを汲み取る能力がつき、いろいろな場面で自身の「伝える力」が発揮されていきます。最初は手話ができない方でも先輩と一緒に支援・介護を行い、「今から何をするのか」を伝えるところからスタートし、3カ月もすれば日常的に使う簡単な手話は習得できるようになります。施設での手話講習・研修も頻繁に実施しておりますので安心ください。
■介護技術、資格習得支援、労働安全衛生にも注力
現場でのOJT・手話をはじめ資格習得のバックアップ・スタッフの負担軽減を図る取り組みを強化しており、キャリアを進めながら長く勤めていただける環境整備にも力を入れています。「手をつなぎ、支え合い、共にすすむ、共同の力」の一翼を担って是非一緒にチャレンジして下さい!お待ちしています。
企業名 | 社会福祉法人 大阪聴覚障害者福祉会 |
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住所 | 大阪府羽曳野市飛鳥11 |
電話番号 | 072-959-2252 |
事業内容 | 聴覚障害者の支援事業/各種介護サービス運営 |
創業・設立 | 1993年1月 |
URL | http://www.daichofuku.or.jp |