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【新卒採用】サイレント辞退される原因と対策方法を解説

【新卒採用】サイレント辞退される原因と対策方法を解説

2023年3月22日

新卒採用においてサイレント辞退をする学生が増えており、採用担当者の多くは頭を抱えています。サイレント辞退が多いと採用活動に支障が出ることもあるため、できるだけ対策を講じておきたいところです。

ここでは、新卒採用におけるサイレント辞退の原因と対策方法について解説していきます。

「サイレント辞退」とは

サイレント辞退とは、応募者が採用担当者への連絡なしに辞退することを指します。初めて新卒採用を担当することになった人にとっては、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。

具体的には、出席予定の説明会や選考に参加せず、参加できなくなったという連絡もしないことなどが挙げられます。連絡せずに内定辞退をして、そのまま音信不通になるのもサイレント辞退です

一方、企業側が合格者にのみ連絡をし、不採用者には何も連絡をしないことに対しては「サイレントお祈り」と呼ばれており、サイレント辞退の逆パターンといわれています。

サイレント辞退の主な3つの原因

学生がサイレント辞退をする背景として、次の3つの原因が挙げられます。

1.オワハラする企業の増加

近年、内定者に対してオワハラをする企業が増加しています。オワハラというのは、『就活終われハラスメント』を略したものです。たとえば、内定承諾書をすぐに書かせるなどの行為が挙げられます。

売り手市場が続く中で、企業が必要な人材を確保するのが難しいことも多いでしょう。学生の囲い込みが激化し、企業によっては強引な手段に出るかもしれません

文部科学省が実施した「2019年度就職・採用活動に関する調査(大学等)調査結果」によると、オワハラに関する相談を受けた大学等は32.9%でした。

出典:「2019年度就職・採用活動に関する調査(大学等)調査結果」(文部科学省)

辞退する旨の連絡を入れればオワハラを受ける可能性があるため、サイレント辞退をする学生もいるでしょう

2.採用活動の簡易化

現在では一昔前と比べるとさまざまな就活サービスが提供されています。応募も一昔前と違って手書きの書類を提出しなくて済むことも多く、スマートフォンなどで手軽に行えるようになっています。

そのため、あまり志望度の高くない企業にも、とりあえず応募しておこうと考える学生もいるでしょう。便利になった反面、サイレント辞退につながりやすくなったともいえます。

手軽に応募できることから、辞退するときも改まって連絡しなくて良いと思う学生もいるかもしれません

3.採用担当者の対応

学生が採用担当者の対応や態度に不満を持ったことで、サイレント辞退につながることもあります

また、過去に企業からサイレントお祈りをされたことが原因で、サイレント辞退する人もいるようです。人によっては、企業側が不採用の連絡をしないことに対して、不満を感じてしまうことがあります。

そのため、自分が辞退するときも連絡しないで済ませようと考える人も少なくありません。

サイレント辞退を予防するポイント

ここでは、サイレント辞退を予防するためのポイントについて見ていきましょう。

定期的にやり取りをする

学生に内定を出した後も、定期的にコミュニケーションを取ることが大切です。疑問点や不安などを確認しながら、解消するように努めましょう。そうすれば、学生から見て自社の印象が良くなるでしょう

学生が複数の内定をもらっていて迷っている場合、日頃から密にコミュニケーションをとっておくことで、自社を選んでくれる可能性もあります。他社を選んで辞退する場合でも、自社に対して良い印象をもっていれば、辞退の連絡を送ってくれるでしょう

ただし、連絡を取る頻度が多すぎると、学生にとって負担になり、逆効果になることもあるため、注意しましょう。

社員と交流する機会を作る

内定者が抱えている不安の解消や働くビジョンの明確化のため、配属を予定している部署の社員などと交流する機会を作るのもひとつの方法です。入社後の自分をイメージできれば、モチベーションの向上につながります

社員だけでなく、社長や役員から、会社の事業などについて話を聞く機会を設けるのも良いでしょう。社長や役員と直接話ができたことで、入社を検討してくれる場合もあります。もし、辞退することになったとしても、連絡なしで音信不通になるような状況は避けられるでしょう

サイレント辞退防止のために内定後の学生と連絡を取る機会を増やすなら、採用管理システムのTalentClip(タレントクリップ)がおすすめです。

TalentClipを使えば採用活動を一元化できます。応募者管理機能も付いているので、内定後に連絡を取るときもスムーズに対応できるでしょう。求人票を作成できる機能も備わっており、採用担当者の負担も軽減できます。

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まとめ

サイレント辞退は、スマートフォンなどで手軽に応募できるようになったことなどを背景に、近年問題化しています。サイレント辞退により採用活動がスムーズにいかなくなることもあるでしょう。

とはいえ、企業側がサイレント辞退の原因を作っているケースもあります。サイレント辞退につながるようなことはできるだけ避けたうえで定期的に連絡を取り、内定者と話をする機会を設けることが大切です。

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