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建設業の若者離れにストップを!採用と定着のポイント

建設業の若者離れにストップを!採用と定着のポイント

若い人材を採用したくても、なかなか応募が集まらず、採用活動に苦戦を強いられている建設業の方は多いのではないでしょうか。近年、建設業の若者離れが問題になっています。

今回は、考えられる若者離れの原因と、採用につなげるための具体的な対策を紹介します。採用後に若手に長く働いてもらうためにすべきことも解説しますので、若い人材の確保に悩みを抱えている建設業の方はぜひ参考にしてください。

建設業の若者離れの原因

なぜ、建設業に若い人材が集まりにくくなっているのでしょうか。若者離れの原因として考えられるものを3つ紹介します。

業界に対する悪いイメージ

建設業は、建設現場での肉体労働の印象が強く、労働環境に対するネガティブイメージを持つ人も少なくありません。

実際に、高層ビルや地下での作業もあるため、少しのトラブルでも命に関わったり、土やホコリで汚れたりと、過酷な労働状況だと考えている人も多いです。

また、雇用条件へのマイナスなイメージも、建設業の若者離れを引き起こしている原因のひとつです。建設業では、これまで社会保険への未加入率が多いことが問題として挙げられ、労働条件が整っていない企業も少なくありませんでした。

現在は社会保険への加入義務が厳格化されているものの、若者の中には建設業に対してあまり良い印象をもてず、仕事の選択肢から外してしまう人もいます。

収入が不安定

建設業の会社では「日給月給制」を導入しているケースが多くあります。日給月給制とは日給が決まっており、その日給に勤務日数をかけた給与が月給として支払われる給与形態です。

日給月給制では勤務日数が少ない月にはおのずと給与が減ってしまいます。毎月の給与にムラがあり、安定しにくい点も若者離れの一因となっているでしょう。

教育や指導体制が不十分

建設業は主に中高年層の人たちが活躍している業界です。よって、若い世代の社員とはジェネレーションギャップや価値観の相違が生じやすく、ときにすれ違いが起こることもあります。

日頃のコミュニケーションのとり方や教育体制、指導方法など、さまざまな場面でお互いにギャップを感じると関係はぎくしゃくしてしまうものです。結果、若者が「この職場は合わない」と感じ、早々に辞めてしまうことも珍しくありません。

【若者離れ対策】採用につなげるには?

上記の原因を踏まえつつ、若者を建設業に呼び込むためにはなにが必要なのでしょうか。採用につなげるための対策をふたつ解説します。

働き方改革でイメージアップを図る

2024年より、残業や休日出勤などの労働時間に上限が設定されます

法改正にいち早く対応し、労働環境を改善すれば、印象が悪い業界のイメージも良いものへ変わっていくはずです。また労働時間が短縮され、社内環境が良くなれば、女性も働きやすい職場であることをアピールしやすくもなるでしょう。

採用手法を見直す

これからの採用は企業側にも攻めの姿勢が求められます求人情報を出して応募者を待つだけではなく、企業側から求職者へ積極的にアプローチすることも検討しましょう

たとえば採用ページでは、職場の雰囲気が分かる情報や、働いている人たちの人柄がわかるようなコンテンツを掲載して求職者にアピールすることが大事です。若者に「ここで働いてみたい」と思ってもらうためにはどうすれば良いか、企業側もしっかり考えましょう。

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【若者離れ対策】定着につなげるには?

希望の人材を無事社員として迎え入れたとしても、長く務め続けてもらえなければ採用活動は徒労に終わってしまいます。

ここでは、社員の定着率を上げるために行いたい取り組みや対策を3つ紹介します。

働きやすい作業・教育体制を整える

近年、多くの業界でICTによる業務の効率化が推進されています

たとえば、スマートフォンやタブレットを活用して作業現場の様子を動画で共有できるようにしたり、図面や資料の作成にデジタルやITを導入したりする方法が考えられます

スムーズな情報共有によりコミュニケーションが円滑に取れるようになれば、若手社員の教育体制や指導環境もおのずと整っていくことでしょう。

キャリアチェンジに対応する

建設業の仕事は、「若くて体力があるうちしかできない」と考えている人も多いでしょう。

このような人たちが歳を重ねても同じ職場で安心して働けるよう、企業側はキャリアチェンジできる環境を整える必要があります

若いうちは現場で体を使って働き、ある程度の年齢になったら事務職や営業職へ転向できる環境が整っていれば、今後のキャリアに不安のある人たちも安心して入社できるでしょう。

企業側は、社員それぞれの適正や年齢、ライフステージにあわせて、柔軟な働き方を提供していくことが大切です

資格取得やスキルアップの支援をする

建設業の仕事に就くにあたって、しっかり成長していきたいと考える人もいます。企業は社員がスキルアップできるよう、教育環境を整えなければいけません

資格取得をサポートする、講習の場を設ける、技術を学べる機会をつくるなど、企業として社員のスキルアップを支援する方法はたくさんあります。社員の定着率を上げるために、すべての社員が入社後に安心して成長できる環境を整えましょう。

スキルアップの支援を行う際には、前述したキャリアチェンジの可能性も見据える必要があります。建設現場で役立つ知識や技術以外に事務や営業など、多職種で活きるスキル取得のサポートもしましょう。

まとめ

建設業における若者離れには、業界へのイメージや労働条件などさまざまな原因があります。

企業は若い社員の獲得に向けて職場環境を整えたり、教育体制や指導環境を見直したりしながら、働きやすい職場づくりに努める必要があります。あわせて採用活動の効率化も進めれば、希望する人材をより確保しやすくなるでしょう。

建設業のマイナスなイメージを払拭し、若者離れの流れを食い止めるべく、企業としてできることから始めてみてはいかがでしょうか。

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