採用力をクリエイトするメディア
介護業界の人手不足を解消!現場でできる4つの取り組み

介護業界の人手不足を解消!現場でできる4つの取り組み

求人募集をかけても人が集まらなかったり、採用したとしてもすぐに離職してしまったりと、人材採用に悩んでいる介護業界の採用担当者は多いのではないでしょうか。

今回は、人手不足の現状を数字で見るとともに、介護業界の人手不足を引き起こしている原因を紐解いていきます。

人手不足を解消するために現場でできることも紹介するため、同様のお悩みを抱えている介護業界の方は、ぜひ参考にしてください。

介護業界の現状

厚生労働省が発表した2021年8月時点での「職業別一般職業紹介状況」によると、介護サービス職の新規求人倍率は5.60、有効求人倍率3.63です

出典: 「職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート))(令和3年8月分)」(厚生労働省)

新規求人倍率で見れば1人あたり5.6件、有効求人倍率では3.63件も介護サービス職の求人数があることになります

なお、全職業から見る新規求人倍率は1.89、有効求人倍率は1.03です。このことから、介護サービス職の求人への応募数は芳しくないことが読み取れるでしょう。

介護業界に人手不足が続いている原因

それではなぜ、介護業界ではここまで人手不足が起こっているのでしょうか。

ここでは、介護業界で人手不足が続いている原因を3つ紹介します。

少子高齢化

少子高齢化問題について日常的に耳にするようになって久しいですが、日本の高齢化は深刻です。反対に出生数は右肩下がりにどんどん減っており、2065年には出生数が56万人まで減るという予測が立てられています。

出典:「令和元年版高齢社会白書」(内閣府)

高齢者が増えれば、介護が必要な人も増えることは想像にたやすいでしょう

その上で少子化まで加速していけば、今後日本は高齢者が多く若者が少ない状況に陥り、働ける人も減ってしまいます。いわば介護の需要と供給のバランスが崩れ始めているということです。

労働環境の問題

介護業界は離職率が高い業界でもあります。離職の理由としては人間関係のトラブルによるストレスや給与が低いこと、多忙なわりに社会的な評価が低いことなどがよく挙げられるようです。

また、介護サービス職に就いていると多くの人と関わることになります。ほかの社員と合わない、介護者やその家族と折り合いが悪いなどで仕事上関わる人とトラブルが起これば、ストレスを感じるでしょう。

介護業界に対するイメージ

介護サービス職はいわゆる3Kのイメージが強い仕事です3K とは「きつい」「汚い」「危険」の頭文字である3つのKを表した言葉です。求職者の中には、介護業界=3Kを連想する人もいるでしょう。

介護の仕事には体力が必要とされ、介護者とのやり取りの中ではときに精神的な負担がかかります。排泄介助などお世話の範囲によっては衛生面に気を配らなければならず、病状の重い介護者のケアをする上ではときに危険も伴うでしょう。

これら3Kのイメージが根強く残っていることも、介護業界の人材不足を深刻にしてしまっている大きな原因だと考えられます。

人手不足を解消するために現場でできる取り組み

ここでは、介護業界の人材不足を解消するために現場としてできることを4つ紹介します。

1.IT化

まずはIT化の推進です。介護の仕事といえば、介護者のケアやサポートなど、人と接する業務が多いものの、一部の業務はITでカバーできるものもあります。

たとえば、以下のような業務は、ITによる効率化を図ることができます。

・日報作成
・資料作成
・帳簿付けなどの事務作業
・勤怠管理
・シフト管理
・給与計算

介護者のバイタルチェックのデータ管理もIT化すれば、社員同士の共有がスムーズになります。

IT化により細々とした業務時間を削減できれば、メインとなる介護業務にもっと多くの人員を配置できるでしょう。介護者一人ひとりと向き合える時間も増えるので、より手厚いケアやサポートも実現するはずです。

2.ユニットケアの導入

ユニットケアとは、介護施設の入居者で少人数のユニットを作り、常に同じスタッフがケアにあたる介護手法を指します。1ユニットあたりの人数は10人程度です。

スタッフはいつも決まった介護者と生活するため、介護者の状況や、些細な変化にも気づきやすくなります。また、多くの入居者を対応する負担もありません。介護者からしても、慣れたスタッフから毎日サポートを受けることで、安心感をもてるでしょう。

ユニットケアを導入することで、介護業界で働くスタッフの負担軽減にもつながります。求人募集を出す際に、介護スタッフの働き方に配慮した職場であることもアピールできるでしょう。

3.非正規職員の正規職員への転換

パートや派遣など非正規職員として働くスタッフを、正規職員にランクアップさせるのも、職場環境の改善につながる取り組みです

正規職員になるために資格が必要なら、資格取得を企業としてサポートすることも検討してはいかがでしょうか

資格を取得して仕事の幅が広がり、正規職員としての道も開けます。さらに給与アップまで叶えば、現場で働くスタッフたちもやりがいを感じながら働けるはずです。

スタッフのがんばりが、処遇に反映される職場づくりができれば、おのずと離職率も下がっていくことでしょう。

4.採用手法を見直す

現状行っている採用手法を見直すことも大切です。ハローワークに求人広告、人材紹介など採用手法はさまざまありますが、希望の人材を採用するためには、企業側も積極的かつ効率的な採用活動を行わなければなりません。

これまで行ってきた採用活動では、求職者の応募数が芳しくないと感じているなら、現在の採用市場に合った採用手法を取り入れましょう

オールインワン型採用管理システムのTalentClip(タレントクリップ)なら、一連の採用業務を効率良く行えます。

会社の魅力が伝わる求人ページの作成ができるほか、応募者とのやり取り、書類選考、面接、応募状況の管理など採用業務をまとめて管理することが可能です。入社後のフォローまでワンストップでサポートできるため、採用業務のために割いていた時間を削減できるでしょう。

タレントクリップのご相談、お問い合わせはこちら

まとめ

介護業界の人手不足を引き起こす原因は、少子高齢化や職場環境の問題、業界に対するネガティブなイメージなどが挙げられます。

原因を解消するためにはIT化や新しい介護手法の導入、やりがいを持って働ける環境づくりが重要です。従来の採用手法を見直すことも検討しつつ、より良い職場づくりを目指していきましょう。

求人お役立ち情報の資料をダウンロードする

この記事をシェア:
採用お悩み解決