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【採用戦略】費用対効果の高い採用活動|実現するためのポイント

2023年3月13日

新卒採用手法の多様化が進む昨今、採用に関する費用対効果に悩む採用担当者も多いのではないでしょうか。どの企業も「できれば低コストで良い人材を確保したい」と考えているはずです。

費用対効果を高めるためには、どのような対策を取るべきなのでしょうか。採用活動を見直すためには、具体的にどのポイントでコストがかかっているのか把握する必要があります。そこで今回は、採用活動における費用対効果のポイントを解説します。

採用活動における費用対効果とは

費用対効果とは「支払った費用に対して得られた効果」のことです。採用活動に関するものに充てた費用が、企業に必要な人材を採用するためにかけたコストに対して、結果どれくらいの効果が得られたのか。それを示した指標のことをいいます。

費用対効果の算出方法は「利益または効果」÷「採用にかかったコスト」で計算できます。
費用対効果の費用には、求人広告費や採用メディアの運営、人材会社への成功報酬、採用担当の人件費、選考や内定研修に関する費用などが含まれます。

一方、採用によって企業が得られた効果に対する基準は曖昧です。採用できた人数なのか、採用された人が獲得する売上なのか、案件の受注数なのかの判断は企業によってさまざまです。そのため、費用対効果を見直す際には、どの効果を測定するのか、あらかじめ基準を設定しておく必要があります。

また「どれくらいの費用対効果なら問題ないのか」といった基準も、明確ではありません。新卒採用なのか、中途採用なのか、バイト募集をしているのかによっても、かかるコストは異なります。また、募集を出してもなかなかエントリーが集まらない職種ならば、全体的に採用コストの水準が高いことも考えられます。

まずは、自社の採用活動の基準を算出し、どの程度効果を上げるのか目標を立ててみましょう。

費用対効果の高い4つの採用活動

費用対効果が低い、つまりは多額のコストをかけているにも関わらず、採用者数が芳しくないことに悩む企業もあるのではないでしょうか。費用対効果を高めるには、以下のような採用活動を意識してみましょう。

1.採用手法の見直しをする

従来の採用手法で求人が集まらないのであれば、企業が考える求職者のターゲット選定が間違っている可能性があります。欲しい人材に情報が届いているか見直してみると良いでしょう。

今まで依頼していた求人広告や求人サイトだけで成果が出ないようであれば、新しい採用手法も検討してみるのも費用対効果を高める手段といえます。たとえば、自社の社員に知人を紹介してもらう「リファラル採用」や、求人サイトを通さず求職者へ直接アプローチする「ダイレクトリクルーティング」などがおすすめです。

また、近年ではSNSを活用した「ソーシャルリクルーティング」も若い世代の採用媒体として流行し始めています。求人サイトに広告を掲載するだけでは、若い世代に届かない時代になっているため、若者が集まるプラットフォームを利用する採用手法が効果的です。

以下のページでは、リファラル採用、ダイレクトリクルーティング、ソーシャルリクルーティングに関して、それぞれご紹介しています。

・リファラル採用
リファラル採用とは?社員に紹介してもらうための仕組みを作るには
・ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングとは | 成功に導くコツを紹介
・ソーシャルリクルーティング
「ソーシャルリクルーティング」とはどんな採用活動なのか

2.内部コストの見直しをする

費用対効果を高めるためには、費用に関する内部コストの見直しが必要です。採用に必要な費用には、内部コストと外部コストのふたつのパターンがあり、求人広告費用などを外注する外部費に対して、内部費はコストの算出が難しい傾向があります。

そのため、正確にかかった費用を把握できておらず、内部コストが費用対効果を低くしている可能性が考えられます。見直せる内部コストのなかには、採用に必要な人件費やノベルティ、求職者への交通費の支給、採用に関する事務作業などが挙げられます。

当たり前のように費用として捻出していた内部コストの不要な部分を洗い出し、業務効率化を図ることで採用コストを削減できるでしょう。

採用活動のコスト削減に関しては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
採用コストは削減できる?一人当たりの平均採用単価と削減のコツ」

3.内定者フォローをする

内定者のなかには、直前になって内定を辞退する人も少なくありません。しかし、内定辞退は、そこまでかけた採用コストを無駄にすることにもなります。また新たな人材を探すために、追加で費用を捻出せざるを得ない企業もでてくるでしょう。

採用活動は、採用したら終わりではありません。実際に勤務が始まるまで内定者は働き方や環境に不安を抱えています。その不安を取り除くためにも、内定者のランチ交流会や職場見学などを企画しても良いでしょう。内定者との親密なコミュニケーションを図るなど、フォローの方法はさまざまです。かけた採用コストを無駄にしないためにも、内定者のフォローは必要不可欠といえるでしょう。

4.助成金を活用する

費用対効果を高めるための手法として、費用を助成金で補填する方法もあります。条件を満たすことができれば、事業主に対して国から雇用関係助成金が交付されます。

中途採用者を取った場合や、障害のある方、就職困難者を雇い入れた場合の助成金など、その種類はさまざまなので、当てはまる条件がないかチェックしてみましょう。

また、費用対効果を高める採用活動には、無駄のない事務作業も必要不可欠です。情報管理がバラバラで、採用担当者がかける時間が多いほど、人件費は採用コストとして計上されてしまいます。

そのような費用対効果に関する情報管理には、採用管理システムが役立ちます。オールインワン型の採用管理システム「TalentClip(タレントクリップ)」なら、採用サイトの作成だけでなく、応募者情報、内定者フォローなどを一括で管理できます。

採用活動の業務効率化が実現できれば、採用コストの削減となり、費用対効果を高めることにつながります。採用活動のコストにお悩みの際は、TalentClipをご活用ください。

まとめ

今回は、企業の採用にかかる費用対効果について解説しました。求職者の情報収集方法が変化している昨今、今までの求人サイトや広告では、ターゲット層に届かなくなってきました。採用効果を高めるためには、今までの採用手法を見直す必要があります。

採用の手法だけでなく企業内での採用業務の効率化も求められるでしょう。費用を小さくして、効果を大きくすれば費用対効果を高めることにつながります。採用に必要な人件費を下げるためにも、採用活動の情報をすべて、一括管理してみてはいかがでしょうか。

 

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