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「ソーシャルリクルーティング」とはどんな採用活動なのか

優秀な人材をなかなか確保できず、効果的な採用手法がないか模索している採用担当者も多いのではないでしょうか。企業の採用活動や求職者の価値観が多様化するなか、近年では新たな採用手法として「ソーシャルリクルーティング」が注目されています。

この記事では、ソーシャルリクルーティングの概要と、メリットやデメリットについて解説します。採用活動で思ったような成果が出ずに悩んでいる担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

話題の採用手法「ソーシャルリクルーティング」とは

「ソーシャルリクルーティング」とは、SNSを活用した採用手法のことです。
SNS利用者は20代が多いため、若年層を採用したい企業は積極的にソーシャルリクルーティングを導入しています。具体的には次のようなSNSが活用されています。

・Twitter
・LINE
・Facebook
・Instagram

求人広告での募集や職業安定所の紹介など、従来の採用活動は求職者から堅苦しいイメージをもたれることもありました。しかしソーシャルリクルーティングであれば、普段の生活で利用するSNSを活用することで、求職者との距離を縮めやすくなります。
単に雰囲気の良い企業だと思ってもらえるだけでなく、従来の転職サイトや会社説明会などとは異なるアプローチができるというのも大きな特徴です。

とはいえ、SNSによって利用者の特性は変わってきます。そのため、「自社はどのような人材を採用したいのか」「それぞれのSNSにはどのような利用者がいるのか」などを検討・分析したうえで、最適なソーシャルリクルーティングを実施する必要があります。

ソーシャルリクルーティングの主なメリット

ソーシャルリクルーティングの主なメリットを紹介します。

拡散性が高く採用候補者を増やせる

採用活動の課題のひとつに「採用候補者自体が少ない」がありますが、ソーシャルリクルーティングを効果的に実施することで、採用候補者を増やすことができます。その理由は、SNSは高い情報発信力と拡散性のあるメディアだからです。

SNSは、一度に多くの人に情報発信ができることに加え、投稿に興味をもったユーザー本人だけでなく、投稿のシェアなどによって友人や知人にも情報が拡散します。発信した情報がさまざまな人の目にふれやすくなるため、自社に興味をもってもらえるチャンスも増加します。

また、SNSによってはユーザーがフォローや閲覧をしている情報をもとに、関連する投稿を表示する機能もあるため、フォロワーの友人や知人など関係なく、今まで自社のことを知らなかった人にも投稿を見てもらえる可能性が高くなります。

より多くの人に情報が届けば、応募してみようと考える求職者の数も増えるため、従来の採用手法よりも候補者を集めやすくなるでしょう。

採用のミスマッチを防止できる

時間をかけて採用しても、企業と求職者の間にミスマッチが生じて、結果的に長期的な雇用につながらなかったというケースがあります。しかしソーシャルリクルーティングを導入すれば、採用のミスマッチも防止しやすくなります。

従来の採用活動では、就職活動特有の堅苦しい雰囲気もあり、求職者の表面的な部分しか引き出せないことも多くありました。しかし、SNSなら求職者と気軽なコミュニケーションをとりやすいです。

SNSを活用するソーシャルリクルーティングであれば、求職者の人柄・性質など、エントリーシートや履歴書では見えない部分の把握がしやすいため、採用後のミスマッチ防止につながります。

また、SNSでは企業の投稿に対して求職者が自由に質問やコメントを行うことができます。求職者にとっては企業について深く理解するきっかけとなるため、こちらもミスマッチ防止に役立つでしょう。

採用コストを抑えることができる

ソーシャルリクルーティングのメリットのひとつに、「採用コストを抑えられる」があります。前項で紹介したソーシャルリクルーティングに活用されるSNSは、アカウント開設から運営まで、基本的に無料で利用できます。

求人サイトや人材紹介サービスなど、従来の採用手法と比べた場合、ソーシャルリクルーティングは費用がほとんどかかりません。採用コストを低く抑えられるというのも大きな魅力だといえるでしょう。

ソーシャルリクルーティングの主なデメリット

若年者にアピールしやすく費用のかからないソーシャルリクルーティングですが、メリットばかりではありません。
SNSならではの拡散性の高さ、コミュニケーションのとりやすさなどから、いくつかデメリットもあります。ソーシャルリクルーティングを成功させるためにも、事前にデメリットについても把握しておきましょう。

炎上するリスクがある

個人で運用しているSNSが炎上したという話を耳にすることもあるかと思いますが、企業も同様です。ソーシャルリクルーティングでは、SNSの拡散性の高さから、常に炎上のリスクをはらんでいます。

企業側が問題ないと思って発信した内容が、思わぬトラブルに発展するケースもあります。炎上を防ぐには、企業としてコンプライアンス意識をもつことはもちろん、発信内容をしっかり確認する体制を構築しておくことが大切です。
特にSNS運用担当者が複数いる場合、発信してはいけない内容や適切な言葉遣いなどをまとめたリストを作成するのが有効です。

継続的な情報更新を行う必要がある

ソーシャルリクルーティングを効果的に行うには、継続的な情報更新が必要不可欠です。
情報の更新頻度が低いと、求職者の目に留まりにくくなります。それだけでなく、これまで自社に興味をもってくれていた求職者から、フォローを外されてしまう可能性も高くなるでしょう。

常に最新情報を発信し続けることが成果につながるため、一度投稿したら終わりではなく、投稿内容の修正も行いながら、継続的に更新することが大切です。

しかし、ここで問題となるのが、アカウント運営を行う採用担当者の業務負担の増加です。採用担当者の業務負担を減らすためにも、仕組みづくりやサポートが重要になってきます。

負担軽減の施策や方法はさまざまあります。特に近年では、業務効率化に役立つ採用管理システムを導入する企業が増えてきています。

TalentClip(タレントクリップ)も、応募者情報を一元管理できる採用管理システムです。応募者の対応から入社後のフォローまで一括で管理できるため、採用担当者の負担軽減につながります。
効果的なソーシャルリクルーティングを実現したいと考えている採用担当者の方は、ぜひTalentClipの活用も検討してみてください。

まとめ

SNSを活用した採用手法であるソーシャルリクルーティングは、従来の方法よりも採用候補者を増やしやすいことや、採用コストを抑えられることなどから、多くの企業から注目されています。
とはいえ、継続的に情報を更新する必要があるため、採用担当者の業務負担が増えてしまう問題があります。ソーシャルリクルーティングを導入する際は、担当者の負担軽減も考慮した上で、効果的な運用を実施してくことが大切です。

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