
採用率アップにつながる!?会社紹介に適したプレゼン資料の特徴
質の良い採用を行うために重要な役割を担うのは、会社説明会などで会社を紹介するために用いるプレゼン資料です。プレゼン資料の内容がわかりやすく、会社の魅力が伝わりやすいものであれば応募者をより引きつけることができます。
しかし、「毎年使い回しのような資料になってしまい、内容もぼんやりしてしまっている」と悩む採用担当者が多いのも事実です。ここでは、伝わりやすい会社紹介資料のポイントについて記載例をもちいて紹介します。
この記事の目次
【会社紹介】応募者を引き付けるプレゼン資料の4つの特徴
会社紹介のプレゼンでは、会社の魅力や事業内容をわかりやすく伝え、なおかつ応募者の記憶に残るような資料が求められます。ここでは、応募者を引き付ける4つの特徴を紹介します。
特徴1.スライド1枚につき1テーマに絞られている
プレゼン資料を作成する際は、1スライドにつき1テーマを基本として、情報を記載しましょう。ひとつのスライドにふたつ以上の話題を混在させてしまうと、情報量が多くなりすぎてしまい、伝わりにくい資料になってしまいます。
プレゼン資料では、「伝える」ことが何より大切で「読む」資料とは異なる点を理解し、テーマごとに簡略化された内容を記載するように心がけましょう。
特徴2.書式にメリハリがあり簡潔にまとめられている
どんなに良い内容の資料を作成しても、スライド内の文字が小さいと会場の規模によっては見えにくく、伝わりにくい資料となってしまいます。
より注目してほしい部分や伝えたい文章を大きく表示させることで、目に入りやすくなるでしょう。色や書式をほかの部分と変えるのも、注目されやすくするポイントです。
太字や下線などの強調を使いながら、文章にメリハリを付けて資料を作成することで、必ず見てほしい部分とあとで目をとおしてもらいたい部分を明確にできます。また、メリハリを付けることでどこが重要かを理解しやすくなり、聞き手の集中力の低下を防ぐことも期待できます。
特徴3.図表や写真をもちいて視覚的に分かりやすい
会社説明会に来る応募者は、口頭で業務内容を説明されても、入社後に自分が働いているイメージを膨らますことが難しいものです。働いている自分の姿がイメージできないと、本当にこの会社で働いて大丈夫なのかと不安になることもあるでしょう。
そこで、会社紹介のプレゼン資料の中に、1日の業務スケジュールやフローを、図や表を使ってわかりやすく伝えることで、イメージを膨らませやすくなります。
実際に働いている従業員や、社内の様子を写した写真を入れれば、より具体的にイメージしてもらいやすく、不安解消にもつながりやすいです。
特徴4.企業らしさが伝わる表現が使われている
スライド内では、短い文章で簡潔に会社の魅力や社風を伝えなければなりません。アットホームな社風や高い技術力があるなど、よく耳にする言葉はインパクトが薄く、他社でも使われている可能性が高いです。
他社でも使われているフレーズでは、自社の魅力は十分に伝わりません。他社と差別化できる、自社ならではの話題を見つけて、伝わりやすくインパクトのある表現で記載しましょう。
【項目別】会社紹介用プレゼン資料の記載例
実際に会社紹介用プレゼン資料に記載したほうが良い項目別に、記載例をまとめました。プレゼン資料を作成するときは、項目を参考にストーリーを立てて作成することを心がけましょう。
会社概要 | ・会社名と設立年月日 ・代表者名 ・事業内容(複数事業がある場合は、表にしても見やすい) ・所在地と拠点数 ・全体の従業員数 ・組織図や所属グループ名など |
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企業理念 | ・ミッション/ビジョン/バリュー ・なぜこの事業をやっているのか ・創業からこれまでの歩み |
事業内容 | ・自社の属している業界について ・業界内での立ち位置(シェア率などを記載) ・誰をターゲットにしていてどのような課題を解決するか ・ビジネスモデルについて ・代表的な商品/サービス(人気商品の紹介) ・自社の競争優位性や独自性、強みや弱み ・今後の経営方針 |
仕事内容 | ・職種 ・仕事内容(従業員の一日を紹介) ・仕事のやりがい ・身につくスキルや研修体制など ・これまでのキャリアパスの事例 |
募集内容 | ・事業部ごと(職種ごと)の採用予定人数 ・自社が求める人物像 ・労働時間や年間休日、勤務地、平均残業時間など ・福利厚生や初任給について ・選考フローと今後のスケジュール |
よくある質問と回答 | ・社員データ(自社の平均年齢や年代別構成比、男女比など) ・役員や管理職の年齢 ・離職率や平均勤続年数など ・転居が必要な転勤があるか ・多様な働き方(リモートやフレックスなど) ・繁忙期について ・オフィス環境 ・先輩従業員の入社理由や仕事のやりがい ・社内イベントなど |
会社紹介用資料の作成時に確認するポイント
会社紹介用プレゼン資料を作成するとき、項目を定めてスライドを作成するのは大切ですが、より伝わりやすくするために、3つの確認ポイントを紹介します。
採用コンセプトと資料内容に一貫性があるか
自社の採用ページや、すでに掲載している求人がある場合は、会社紹介用プレゼン資料が掲載している情報に沿っているかが重要となります。
プレゼン資料と掲載情報に一貫性がないと、応募者の中でギャップが生じてしまい、志望度の低下にもつながりかねません。コンセプトは変えず、全体的なバランスを見ながら一貫性を持った資料作成を心がけましょう。
採用ページや求人掲載で使用しているキャッチコピーなど、資料内で活用できそうなものがあれば、そのまま使用するのも良い方法です。
応募者視点で資料が見やすいか
会社紹介用プレゼン資料は、応募者視点での確認が必須です。社内では、日常的に使われている言葉でも、その会社で仕事をしたことがない応募者にとっては、意味がわかりにくい言葉もあるでしょう。
誰が見ても理解しやすい言葉が使われているか、誰が見てもわかりやすく図解されているかなど、資料作成がひととおり完成してから、再度確認しておくことをおすすめします。
また、プレゼン資料はパソコンで作成することが多いですが、応募者が見るのはパソコン画面ではなくプロジェクターです。パソコンとプロジェクターとでは、視覚効果が異なり、見え方や感じ方が変わってしまうため、プロジェクターに映して最終確認すると良いでしょう。
口頭で伝える内容が反映されているか
会社紹介のプレゼン資料は、説明会が終わったあとも応募者はじっくり目をとおします。資料の内容が薄すぎると説明会の内容を忘れてしまい、どんなに良いプレゼンをしても会社の印象が薄れ、志望度の低下につながりかねません。
口頭で伝える内容を一語一句漏らさず書き出してしまうのは、かえって見にくいプレゼン資料になってしまうため注意しましょう。
まとめ
応募者が選考に進みたいと強く思うような印象の強い会社説明会にするには、見やすくわかりやすいインパクトのあるプレゼン資料の作成が必須です。
すでに採用ページや求人案件を掲載している場合は、その情報をもとにまとめることもできますが、採用ページがない場合は、コンセプト設計からしっかり固めて資料を作成しなければなりません。
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