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中小企業にこそ採用サイトが重要な理由|基本的な作り方

2021年12月16日

中小企業では、採用活動にコストを多くかけることができず、採用競争の場において不利になる面が多くあります。

しかし、そのような状況でも優秀な人材を確保していかなければ、将来的な自社の経営にも影響しかねません。

「大手に負けない採用を取り入れたい」という場合に最適なのが「採用サイト」の活用です。

この記事では、なぜ中小企業に採用サイト活用が良いのか、採用サイトを運用する際の注意点について紹介します。

採用サイトとは?

採用サイトとは、求人募集を目的としたWebサイトのことで、企業ホームページとは異なります。求職者へ企業の魅力や業務の特徴を伝えるための主な掲載内容は、以下のとおりです。

・募集要項
・事業内容
・代表者のメッセージ
・社員インタビュー
・将来の展望

たとえば企業ホームページでも事業内容を掲載することはありますが、求人サイトとは違い顧客をターゲットとしているため、具体的な製品やサービスのスペックなどの情報に重きをおいています。

一方の採用サイトでは、あくまでどのような製品やサービスを扱っているか知ってもらうための情報であり、スペックなどを詳述することはなく、企業情報や魅力、雰囲気などを伝える内容を多く掲載します。閲覧する人が異なるので、載せるべき内容も大きく変わるのです。

中小企業こそ採用サイトを運用すべき理由

中小企業が採用競争の場で優秀な人材を確保するためには、他社との差別化や就活生・求職者に「刺さるアピール」が重要になります。

採用活動において多くの中小企業では、大手のように知名度がないことを悩んでいる場合も多いのではないでしょうか。

予算が限られているということもあり、採用活動にコストがかけられないことも影響しています。

また、内定を出してもより条件の良い企業や大手に流れてしまい、結局入社してもらえないというケースもあります。

しかし、上述のような中小企業が採用活動で抱えている問題は、採用サイトの活用で解決できるのです

まずは採用サイトがどのようにして採用活動における悩み解決に役立つのか、採用サイト運用におけるメリットについて見ていきましょう。

雇用後のミスマッチを減らせるから

中小企業が採用サイトを導入するメリットのひとつとして、雇用後のミスマッチを減らせることが挙げられます

ポータルサイトでは伝えきれないような企業の魅力も、採用サイトでは紹介することができるためです

社内の雰囲気や実際に働く社員の1日のスケジュールなども掲載でき、応募者が実際に働く姿をイメージしやすくなります

企業理念や考えなども伝えられるため、共感を生むことで内定辞退者の減少に役立てることが可能です。

どのような仕事をしてほしいのかを明確に提示できるので、欲しい人材を効率的に確保できる利点もあります。

しかし、応募者数を急激に大手のような規模にまで増加させると、人事担当者の負担が増えてしまうでしょう。

採用サイトであればそのような心配もなく、ピンポイントで必要な人材を集められるのでコスト削減にもつながります

他社との差別化が可能になるから

採用サイトを導入してうまく運用することができれば、他社との差別化が可能になります。

採用サイトでは自社の特色や特徴、働くことの魅力などを積極的に発信できるためです。

中小企業の場合、大手の求人内容と比較すると労働条件や福利厚生などでは、どうしても埋もれてしまいがちになります。

採用サイトであれば、労働条件や福利厚生などの情報では知ることができないような、自社ならではの魅力をアピールできるでしょう。

「入社して早い段階で実践的な業務にチャレンジできる」など、応募者によっては大手よりも魅力的に映る条件を提示することも可能です。

また、特色を前面にだすことで応募者に認知されやすくなるため、現役就活生だけでなく将来的な潜在層を厚くすることにも役立つでしょう。

中小企業の採用サイトの作り方

中小企業が採用で抱える大きな課題は、大企業とは違い知名度が低いことです。知名度でアドバンテージを取れない分、採用サイトは学生が興味をひくような導線設計が欠かせません。

さらに突き詰めると、時代に合った構成も重要です。最近は企業選択の傾向として、福利厚生をはじめとした待遇面に加えて、以下の2点が重視されつつあります。

・楽しく働ける職場か
・社会や人に貢献できる仕事か

よって採用サイトを作成するときは、楽しみながら働ける職場をイメージできる情報や、社会貢献度の高い仕事であることが分かる情報を盛り込むようにしましょう。

1.ターゲットを決める

まずはターゲットを設定する必要があります。どのような人材を採用したいのか、自社が求めている人物像を明確にしたうえで、ターゲットを決定しましょう。

あらかじめターゲットを想定することで、「ターゲットが魅力的に感じるサイトか」「コンテンツがターゲットにマッチしているか」など、良い採用サイトを作成する判断基準となります。

ターゲット設定のポイントは、可能な限り具体的な基準を定めることです。企業としてはやる気のある人材や優秀な人材を採用したいと思うのは当たり前ですが、基準がなければ採用にも応募にもつながりません。

求める経験や資格など、社内で実際に活躍しているメンバーを参考に明確化していきましょう。

2.掲載するコンテンツを決める

ターゲットが求める情報は何か考慮しつつ、採用サイトに掲載するコンテンツを絞り込みます。自社が伝えたいことを優先するのではなく、あくまで求職者が知りたい情報を掲載することを意識しましょう

最低限、掲載しておきたいコンテンツは以下のとおりです。

・企業情報
・代表メッセージ
・仕事内容
・社員紹介
・福利厚生
・募集要項
・選考フロー
・応募方法

中小企業への就職を考えている求職者は、入社後の自分の姿をイメージできる情報を求めています。仕事内容のように働く環境が分かる部分は、先輩社員の一日のスケジュールを紹介するなど、可能な限り具体的に掲載しておくと応募につながりやすいです。

3.サイトマップを作る

軽視されやすいのが、サイトマップです。サイトマップとはWebサイトの構造をリスト化したもので、本の目次のような役割があります。

サイトマップを作ると、コンテンツを大まかなグループごとに整理できるため、必要な情報や関連した情報をスムーズに見てもらえます。

サイトマップを作成するときの注意点は、可能な限りシンプルな構造を意識することです。ページ数が多いとかえって分かりにくくなるため、簡潔にまとめましょう。作成するときは、あらかじめ紙に書いてコンテンツの構造や関係性を整理しておくと、作業がスムーズです。

4.デザインを決める

掲載する情報や構造が整理できたら、採用サイト全体のデザインを決めます。採用サイトのデザインは、求職者に自社をアピールする重要な要素のひとつです。デザイン性だけではなく、伝えたいことが伝わるかどうかを重視してください

「自社のアピールしたいところはどこか」「自社のカラーをしっかり出せているか」がデザインのポイントです。

視覚的に多くの情報を効率良く得られるよう、写真や動画を多めに取り入れると良いでしょう。社員が実際に働いている様子をアピールしたい場合に最適です。

デザインで迷ったときは、他社の採用サイトをチェックすると参考になります。

採用サイト運用時に気を付けたいポイント

採用サイトを導入する際には、効果を最大限に引き出すために運用時にいくつかのポイントを押さえておく必要があります。

ここからは、採用サイト運用時のポイントや注意点、効果を引き出すコツについて紹介します。

定期的な更新を視野に入れておく

採用サイトを作成したことに安心して、古い情報のまま放置していないでしょうか。

古い情報ばかりの採用サイトでは現時点での情報が応募者に伝わらないため、信用を失う可能性があります

定期的な更新を心がけ、常に新しい情報にアップデートしていくように意識しなければなりません。

しかし、定期的な採用サイトの更新は、中小企業には負担になる場合もあります。

そのような場合に重要になるのが「採用サイトを更新しやすいシステムの導入」です。

定期的に更新するコンテンツを事前に決める、担当制にして更新者の負担を分散させるなど、運用システムを明確にすることが重要になります。

スマートフォン対応にする

近年では、就職・転職活動をスマートフォンのみで行う人が増加傾向にあります

自社の採用サイトがパソコン向けなのであれば、スマートフォンにも対応することでより多くの求職者の目に留まりやすくなるでしょう。

スマートフォンから閲覧できるのであれば、通勤・通学の合間に情報収集をしている人の検索にヒットする率も高くなります。

パソコンとスマートフォンのどちらからでも閲覧しやすいような、採用サイトを作成するように意識することが大切です

ほかの媒体と組み合わせる

採用サイトだけでなくほかの媒体と組み合わせて運用することで、認知してもらえるチャネルを拡大できるようになります。

たとえば、SNSでの発信や求人サイトに紐づけるなど、採用サイトへの誘導ルートをいくつか設定しておく方法です。

誘導ルートを複数持つことで採用サイトへのアクセスが増加するため、結果的に応募数が伸びやすくなる利点もあります。

採用サイトのみを運用するのではなく、採用活動におけるほかの媒体なども絡めて総合的な採用戦略として活用する方法がおすすめです。

採用サイト作成・求人サイトとの連携はTalentClipで

採用サイトの作成や運用を効率化し、求人サイトとの連携を取り入れるのであれば、TalentClip(タレントクリップ)の導入が便利です。

採用サイトを作成する際にはテンプレートを活用できるため、初めてのサイト作成でも容易に自社の採用サイトを作成することができます

また、求人サイトのWorkinやIndeedと連携しているため、母集団を形成する際も効率良く集めることが可能です。

また、応募者対応や連絡のやり取り、応募者情報のデータベース化も「TalentClip」で一括管理できるのも特徴です。

さらに、応募者情報をタレントプールして資産化することで、潜在層の構築や企業から人材へアプローチできる「攻めの採用」も実現できます。

採用戦略の強化や効率化、一元化などをご検討中であれば、ぜひ「TalentClip」をご活用ください。

タレントクリップのご相談、お問い合わせはこちら

まとめ

中小企業が採用活動において大手企業に負けない魅力を発信するには、自社ならではの特色をアピールすることが大切です。

近年ではSNSを駆使した広報活動も活発化しており、スマートフォンなどの閲覧を想定したWEB上の採用戦略も必要になります。

SNSとも紐づけられる採用サイトの強みを活かすことができれば、採用コストを大きく割くことなく採用強化を図ることができるようになるでしょう。

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