採用力をクリエイトするメディア
就職先の選択

採用サイトの重要性とは?制作方法も解説。 採用サイトの充実こそ採用成功の第一歩。

「求人メディアやハローワークに求人票を出していれば採用サイトはなくてもよい」「あっても募集を出しているときだけでよい」と考えている経営者や採用担当者は少なからずいます。

結論から言いますと、採用サイトは求職者の信用を得るために必要で、募集がなくても常時設置しておくべきです。採用サイトの設置は採用を安定的に成功させるための第一歩です。

信用を得るとはどういうことか、常時設置が必要なのかを解説します。

求職者の行動と心理とは

皆さんは、パソコンやカメラなどの高額なモノを買うとき、スマホやパソコンで検索して、1位に表示されたページで即購入するでしょうか?

ほとんどの人が、複数のWebサイトやECサイトを見て、評判や価格を比較し、さらにはメーカーやブランドページも確認し、慎重な人であれば実店舗にも行き、じっくり検討したうえで購入に至るかと思います。

また価格だけの比較ではなく、評判や購入先の信用・安全性、支払い手段、ポイント付与の有無などを総合的に判断しているはずです。

人は何かを購入するときに「損をしたくない」という心理が働きます。購入するものが高額であればあるほど慎重になります。

仕事を探す人も同じです。自分の生活がかかっていることですから慎重に情報収集をして応募まで至っています。

例えば、以下のような行動をとっているかもしれません。

  1. まずはスマホで「事務 求人 場所(もしくは駅名)」のように検索します。
  2. 検索結果で興味を引くようなタイトルを見てアクセスします。
  3. 求人情報を見て、給与、勤務場所、仕事内容を確認します。
  4. 確認した求人をお気に入りにいれつつ、他にもっと良い条件がないか探します。
  5. ある程度探したら、さらに情報を得るため求人を出している会社のWebサイトに訪問し、採用情報ページを確認します。
  6. そこで仕事内容や職場のイメージを膨らませます。
  7. 条件やイメージが合っているいくつかの求人に応募します。

このように求職者は、求人情報だけではなく求人を出している会社のこと、働く環境、他の候補会社と比較し、総合的に判断したうえで応募しています。

当社調べでは求職者の7割が採用サイトを見て応募しているデータがあります。
参考:TalentClipサービスページ

新卒、中途であれ、就職活動を経験したことがある方は、ほぼ同じようなプロセスで現在の会社に入社されていると思いますので、イメージがつくのではないでしょうか。

しかしながら、いざ会社の採用となると、自分で経験した就職活動を忘れてしまい、求人メディアに出しておけば、自然と応募が来ると考えてしまいがちです。または広告にお金を出せば応募が来ると考えてしまいます。
一理あるのですが、採用確率を確実に高めるためには、求職者の行動と心理状況を想像することが重要です。

採用サイトの役割の整理

採用サイト、採用ページ、採用ホームページと色々な表現がありますが、ほぼ同じ意味で使われます。本記事では採用サイトに統一します。

採用サイトは求職者が応募するうえで重要な情報源であることは前章で解説しましたが、具体的な役割について整理します。

コーポレートサイトと採用サイトの違い

取引先や株主のためのコーポレートサイト(以下、会社ホームページ)とは明確に役割が違います。

「会社ホームページがあるから、採用サイトはいらないよ」という方もいますが、新卒や中途、パート・アルバイトなどの求職者は専門知識がない場合が多く、取引先に説明するような専門用語で書かれているサービスページを理解することは困難です。また事例や資本金や拠点数などの情報も、会社規模を知るうえでは重要ですが自分の仕事に直接関係ない情報でもため、求職者にとってはそれほど興味がない場合があります。

例えば経理担当者を募集しているならば、携わる具体的な経理業務について詳しく知りたい、一緒に働く上長や同僚について知りたいと思うはずで、その一方で自分の仕事と直接関係ない導入事例はそれほど興味がなく、応募動機にならない可能性があります。

採用サイトの役割は、求人票だけでは応募に踏み切れない求職者に具体的な仕事内容や職場環境を知ってもらい、かつ社長や人事部長の熱い思いを伝える場です。自社のことをアピールし共感してもらうための場になります。

自社をアピールする場である

共感してもらえれば、仮に他社のほうが募集条件が良かったとしても自社にも応募してくれるかもしれません。冒頭の高額なモノを購入する際の行動で解説したように、決して応募条件だけでは決まらないということです。

採用サイトがなく形式的な会社ホームページしかなかったら、応募は見送られ他社に応募してしまうかもしれません。

実際に他社に応募したかどうかを把握することはできませんが、見えないところこのような事態をなるべく抑えるために、しっかり自社をアピールする採用サイトを作るべきだという結論になります。昨今、採用は売り手市場です。業種や職種などの視点で自社と他社と比較しつつ、応募者にどう評価されるかを意識することが重要です。

採用サイトの制作手順

制作会社マークアップ作業

マーケティング担当や情報システム担当ではない限りホームページ(以下、Webサイト)制作経験はないと思います。本章では採用サイトの制作手順を説明します。

制作会社を決める

Webサイト制作の知識と経験が必要である点、制作する時間を捻出できる社員を充てる点において、外注することをおすすめします。

依頼先を決める際はきれいなデザイン制作が得意なことだけではなく、採用サイト制作の実績があり自社の魅力を伝えてくれそうな会社を選びましょう。きれいなデザインと求職者に魅力を伝える技術は違います。

そのために依頼先を決定する前には、営業マンだけではなく制作ディレクター(採用サイトのプランや進行管理をする人)、デザイナー(ディレクターの指示のもとデザインする人)とも面談して自社のことを理解してくれる会社を選定することをおすすめします。

参考までに費用感をお伝えします。採用サイトは10万円くらいから制作でき、相場としては100万円、ページ数や社員への取材が多くなれば数百万円かかる場合もあります。

実際には取材費を入れて150万円くらいは予算があると、しっかりとした採用サイトが制作できます。

Web制作会社に依頼する以外にもフリーランスに依頼する、社員がクラウド型のサイト作成サービスを利用して制作する方法もあります。

Webサーバの環境を確認する

わりと見逃してしまう点で後々苦労するのが自社のサーバ環境についての確認です。

具体的にはWebサーバの詳細やWebサーバに外部から接続できるのかの確認になります。専門的で難しいですが、情報システム担当と連携して調整します。外部の制作会社から自社Webサーバにアクセスすることを制限している会社はわりと多いので、自分たちの会社がどのようなルールのか確認します。

また、自社のドメイン(サイトURLと理解してください)配下に置くのか、サブドメインといった設定をするのかも決めましょう。特別な希望がなければ自社のドメイン配下になります。こちらも情報システム担当の力を借りてサーバの設定をしてもらいます。

SSLといったWebサイト自体を暗号化することも確認します。暗号化していないとブラウザによってはページが表示されないこともあり、かつアクセス者の情報がすべて悪意のある人に漏洩する恐れもあるため、現在は、SSL対応は必須になります。こちらも情報システム担当に協力を仰いで対応します。

Webサイトの構成を考える

どうしてもかっこいいデザインや綺麗なデザインに気が行きがちですが、まず求職者が知りたいことはどういう情報なのかを考えてみましょう。(もちろん自分たちがどんな情報を伝えたいかも考えます)

求職者が知りたい情報例です。

  • 募集要項(基本的な情報は割愛しますが、意外に注目されるのは福利厚生です)
  • 職場環境
  • 一緒に働く社員
  • キャリアプラン(新卒)
  • 転勤の有無
  • 資格取得
  • 社会的な貢献

以上は最低でも採用サイトに掲載しましょう。

外部の制作会社に依頼すれば情報を整理しページの構成を提案してくれます。

Webサイトの原稿作成、画像などの素材を用意する

採用サイト制作で大変なのが原稿作成やロゴ、職場、社長や社員の絵姿の素材用意です。初めて用意する際は想像以上に煩雑な作業で驚くはずです。

また必須である社員インタビューは、社員の選定、取材日の調整から始まり、当日の取材撮影、後日取材内容を文字お越しして編集する作業が発生します。制作会社に依頼していれば社員の選定と取材日調整くらいですが、自分たちで手配するとなるととんでもない作業量になるので注意してください。

制作会社に依頼するとお金がかかりすぎるから自分たちで社員に取材したくなります。目的は求職者に自社の魅力を感じてもらうための作業です。重要な作業なのでケチらずに制作会社に任せ、進行管理、品質管理を依頼したほうが結果的に魅力的なものに仕上がります。

Webサイトを公開し、適宜メンテナンスを行う

Web公開作業もWebサーバの環境の確認同様、専門的すぎるので情報システム担当に依頼します。具体的な作業は、FTPソフトを介してWebサーバにセットアップするのが一般的です。

また公開したら終了ではなく、年次では会社情報や提供サービスの変更を行ったり、インタビューした社員を追加したり、退職があれば削除したりします。求人情報はもっと頻繁に出し入れする必要があるでしょう。

以上が採用サイトの制作の流れになります。結構な作業量と時間がかかることは留意しましょう。制作期間としては、稟議承認を含めて制作会社選定に2か月、制作から公開まで2か月、合計は4か月程度は見ておきましょう。

自社採用サイトが機能しない3つの原因

人気がある募集

採用サイトはあるが、そもそも自社採用サイトからの応募がないという声を聞きます。

原因はいくつかありますが代表的なものを3つ挙げます。

求職者たる訪問者がいない

きれいなサイトを作っても、すぐには求職者は来ません。求職者に来てもらうための施策が必要です。

求職者のほとんどは、求人・転職メディアなどで情報を得てから自社採用サイトに訪問してきます。

求人メディア内で発見されていない、発見されてもスルーされている可能性があります。

まずは求人メディアにおいても魅力的な求人情報、職場風景、社員の絵姿などを用意することが重要です。忙しいからといって求人メディアの営業担当に「イメージ画像でよいから用意してほしい」「会社ロゴでよい」などと指示していないでしょうか。しっかりと素材を用意すべきです。

素材を用意するのは大変ですが、採用サイトをしっかり制作していれば、採用サイトの素材を求人メディアに簡単に転用できます。しかも会社のイメージを統一させることができ一石二鳥です。

求職者に魅力を訴求できていない

採用サイトにアクセスがあっても情報が古かったり、足りなかったり、デザインも魅力的に見えない、またページによっては「現在工事中」のような表示をさせていないでしょうか。

このような採用サイトは何の魅力もないですし、採用への真剣さが求職者に伝わりません。ここまで解説しているように、魅力を伝えることに全力をかけるべきです。

「結局、給与と勤務地が重要だよね」と半ばあきらめている方もいるでしょう。応募する情報としてはたしかに給与や勤務地は重要視されますが、今自社で働いている人のことを考えてみます。

社員の中には長く働いている人が必ずいるはずです。しかも自分の仕事に誇りをもって働いているかもしれません。魅力を伝えることをあきらめず、自分たちが気づいていない自社の良さを発見し、きちんと訴求することができれば多少条件が悪くても応募はあるはずです。魅力を全て採用サイトに注ぎ込んでいるか再度考えてみることが重要です。

応募機能がない

求人メディアで応募があるので自社採用サイトには応募ボタンを用意していない、あってもボタンをクリックするとメールソフトが立ち上がるなどの方法をとっていないでしょうか。

応募しようとして応募フォームがなければ求職者は一瞬で採用サイトから離脱し、二度と戻ってきません。せっかくアクセスしてもらい、魅力も伝えられていたのに最後の最後で逃してしまうのです。

 

3つほど採用サイトが機能しない原因を挙げました。これらの労力と工夫をやったうえで「採用サイトは役立っていない」といえる会社はそうそう多くないと思われます。

求職者の行動や心理をきちんと想像できていないがゆえに、採用(応募してもらう)において何が最重要であることに気づいていない場合が多いのです。

採用サイトを機能させる対策方法

ここまで色々と難しい話をして、採用サイト制作や運用に慣れていない採用担当者にとっては「では具体的にどうすればよいのか」「なんとなくわかっているけど忙しくて詰めていけないよ」と思う方も多いでしょう。

一番簡単な手段は、”採用サイト制作機能”と”複数の求人メディアと連携機能”がついている採用管理システムを利用することです。

集客について

採用サイトへの集客に困っている企業の場合、求人メディアとの連携が重要になります。採用管理システムのなかには各種求人メディアと連携する機能があるものがあります。システム選定する際は、どの求人メディアと連携しているか確認します。特にアグリゲーションサイトと言われるindeedと連携していることは必須です。

魅力を伝える

最近の採用管理システムには採用サイト制作機能があります。では、どれを選んでもよいかというとそうでもなく、システムだけ提供されても忙しい採用担当者が一から作るのは大変でし、気づかない魅力を発見することも難しいです。採用管理システムの提供会社のなかには採用サイト制作をフルサポートしてくれるサービスを用意しているところもあります。。

自社採用サイトで応募を見込む

自社採用サイトでも応募してもらえるようにエントリーフォームがある採用管理システムを選びましょう。採用管理システムはその名のとおり、本来は面接調整や合否管理等を効率的に行うためのシステムで応募フォーム機能がないものもあります。求人メディアのほか、自社採用サイトでも応募フォームを用意することで、応募率を高めることができます。

 

このように採用管理システムには採用サイトを機能させる仕組みが沢山実装されています。さらに採用管理システムのよいところは、採用担当者自身が採用サイトを制作し、自由に編集ができるところです。

会社ホームページの場合、情報システム部門や外部の制作会社に依頼しないと簡単な情報でも更新できない場合がありますが、採用管理システムに実装されている採用サイト機能であれば、採用担当者がワードやパワーポイントを使うように、いつでも求人情報や画像の差替えをすることできます。

 

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採用サイトは常時設置しておくべきか

採用サイトは継続的に公開しておくべきです。求人がないから採用サイトを閉じるのは非常にもったいないことです。

過去、採用責任者を経験している筆者としては、採用サイトはコーポレートサイトのページの中でも多くアクセスされる傾向があります。

求職者のほか競合会社や取引会社もアクセスしている可能性がありますが、未来の応募者(特に新卒!)アクセスしてくる可能性があり、その人々にもしっかりと魅力を伝えることが重要です。

特にこれから採用マーケティングやブランディングをしっかり行う場合は、求職者との関係構築のため時間をかけて魅力を伝えることが最重要になり、ゆえに採用サイトの常時設置が必須になってきます。一部の大手企業では、採用は企業ブランディングと切り離せないと認識され始めています。大手に比べ有名ではない中小企業だからこそ求職者への継続的な魅力の訴求は必要です。

ちなみに「事務 場所」などで検索すると、Googleしごと検索やindeed、求人ボックス、ハローワークといった有名求人メディアが検索上位に表示されます。

採用サイトを常時設置し、メンテナンスを定期的に行い、採用情報(動画も)を発信し、SNSも活用し続ければ、求人メディアに紛れて上位に表示させることは可能です。求人メディアからの流入と自然検索からの直接流入を同時に見込めるようになります。時間はかかりますが、欲しい人材の応募を安定的に得るのであればやらないよりはやったほうがよいです。そしてやるのであれば採用サイトがないと話は始まらないのです。(Facebookやインスタ、TikTokを活用して採用を成功させている企業もいますが、採用サイトがあっての手段となります)

TalentClipはオールインワン機能

先ほど採用管理システム導入をすすめましたが、おすすめの採用管理システムはTalentClipです。

採用サイト制作機能や応募フォーム機能はもちろん実装されています。さらにWorkinをはじめとした求人メディア、indeedやGoogleしごと検索とも連携も可能です。また他の採用管理システムとは違うのはサポートが充実していることです。求人広告作成や社員の取材、撮影、動画撮影などを代行することができ、採用サイトの制作も代行します。つまりTalentClipは、導入時の採用担当者の負担は、おおむねインタビュー社員の調整と一緒に会社の魅力をあぶりだす作業だけになります。

当然、採用管理システムになるため、応募者管理、面接管理、合否管理があり、また新サービスであるTalentSignは雇用契約書なども電子で出せるようになり、採用サイトの管理はもとより採用回りの煩雑な管理業務を楽にすることができるツールです。

是非、採用サイト制作会社、クラウド型のWebサイト制作ツール、他社採用管理システムと比較いただければと思います。

 

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TalentClipについて直接説明が必要でしたら以下バナーよりお問合せください。

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