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オヤカクって何?内定後に求められる企業の対策3つ

2023年3月22日

近年、採用においては企業が学生の入社の確認をとる、「オヤカク」(親確)が重要視されています。オヤカクが不十分だと、内定の辞退やトラブルの可能性があり、お互いに良いことはありません。どうしてオヤカクが必要なのか、どのように企業は対策すれば良いのか紹介します。

オヤカクとは?

まずは、オヤカクとは何なのか知っておきましょう。

入社を親が承諾しているか企業が確認する行為

オヤカクとは「親への確認」の略で、応募者の入社を親が承諾しているか企業が確認する作業です。なぜ、その様な手順を踏むかというと、採用プロセスにおいて学生が親から反対されて内定を辞退するケースが多いからです。

本来であれば、新卒の内定者は20歳を過ぎた成人ですから、自分の意思決定で就職先を選ぶべきでしょう。しかし、学生の親は「子どもには親が希望する就職をして欲しい」という気持ちが強く、子どもである学生の就職先が親の希望にそぐわないと猛烈に反対します。

学生の親が就職先に反対する理由としては、企業が有名ではない、ブラック企業だと噂を聞いた、家を出て遠く離れてしまうなどがあります。最近は、多くの子どもが親の干渉に従って、内定を辞退しています。たとえ就職が決まっても、親が企業に抗議してトラブルになるケースもあるため、採用担当者は頭が痛いところです。

なお、こうしたオヤカク問題は新卒だけではなく、中途採用でも起こっています。この場合、反対するのは妻や夫などの家族です。嫁に反対されて応募者が内定を辞退することを「嫁(または旦那)ブロック」と呼ばれています。

オヤカクが重要視される理由

新卒の採用活動でオヤカクが重要視されるのは、内定を辞退されると、それまでかけた手間や費用が無駄になってしまうからです。

採用に至るまでは求人媒体に広告を出したり、何度も説明会をおこなったり、選考をおこなったり、インターンを実施したりするなど、多くのプロセスがあります。

応募者が内定を辞退すると、企業は一から代わりとなる人材を探さなければいけません。特に中小企業にとっては、再び採用活動をする時間やコストが大きな負担になる場合もあります。

企業は採用の時間とお金のコストがかかっても、学生に内定を出す前にオヤカクというプロセスを用意することで、辞退やトラブルの可能性を未然に防げます。

オヤカクの具体的な3つの対策

では、企業がオヤカクのために何をすべきなのか、代表的な対策を3つ見てみましょう。

自社の情報を公開して安心感を与える

親にとって、子どもが就職する企業について何も分からないのは大きな不安です。企業の自社サイトがない、または公開している情報が少ない場合、親が企業に不信感や不安を抱き、子どもの就職先として反対する可能性が高くなります。

企業の情報公開といえば、多くの方は投資家向けに投資情報を提供する活動IRを思い浮かべるかもしれません。経営状態や財務状況を公開するのも企業にとって大切ですが、採用したい学生や学生の親が求めている情報は、投資家が求めている情報とは違います。企業はオヤカクの対策として、学生や学生の親が求めている情報を明確にし、公開する必要があります。

給与や福利厚生、休日の数といった待遇面はもちろん、教育やサポート体制、社内の雰囲気など、親が知りたがっている情報を盛り込むと良いでしょう。自社サイトに掲載するのが難しければ、せめて採用ページだけでも充実させたいところです。

オヤカクや嫁(夫)ブロック対策として、家族向けのページを自社サイトで公開している企業も存在します。

親(家族)にアプローチする

採用を成功させるためには、企業側からの学生の家族へのアプローチも欠かせません。例えば、会社案内の冊子やパンフレット、DVDを送付したり、挨拶の電話をしたり、手紙を送ったりするなどです。

学生の家族を内定者の懇親会や入社式に招待すれば、社内の様子や、どのような社員がいるのか具体的に分かってもらえるでしょう。入学式や授業参観みたいですが、ここまで丁寧なアプローチをして初めて、反対していた親も企業を理解して学生の入社を許してくれることでしょう。

応募者にも説得してもらう

親や家族が反対しても、本来は応募者自身が会社を選んだのですから、学生が自ら親と相談し説得する必要があります。学生は親に提案したり、説得したりすることで入社後の実際の業務での提案力、説得力を養うことができるでしょう。学生は親を説得する説明力がなければ、仕事でも相手を説得し業務をスムーズに進めることができないかもしれません。

そのため、企業の中にはオヤカクをおこないつつ、応募者自身にも説得をおこなうよう求めています。会社説明会で、「親(家族)に反対されて内定を辞退するくらいなら、初めからエントリーしないでください」と言い切る企業もあるくらいです。

ただし、誰もがうまく説得できるとは限りません。応募者から相談されたら、快く応じて一緒に対策を考えましょう。

まずは採用ページを充実させよう

オヤカクのために何をすれば良いか分かっても、あまりにすることが多すぎて、何から手をつければ良いのか悩むかもしれません。まずは採用ページ(採用情報)を充実させましょう。

採用ページは企業の顔

応募者がどの企業にエントリーするか選ぶときは、まず企業の採用ページを見るはずです。求人情報だけなら、フリーペーパーや雑誌、インターネットに掲載できますが、自社の採用ページがあれば、より多くの情報を自由に盛り込めます。

例えば、職場の環境を画像で紹介したり、社員のインタビューを見られるようにしたり、どのような人材を求めているか詳しく説明したりするなどです。自社のコーポレートサイトへ誘導する入口にもなります。

採用ページは、パソコンはもちろん、スマートフォンにも対応しているのが当然です。公開する情報は、常に新しい状態に更新する必要があります。古いままの情報で更新が止まっているようであれば、親や家族だけでなく応募者は企業のITリテラシーが低い印象を抱き、就職先として敬遠されてしまうでしょう。

ただし、見映えが良くて応募者をエントリーまで誘導できるページを作成するには、専門的なスキルが必要です。業者任せにするのはコストがかかります。もっと簡単に採用ページを作れたら、と考える採用担当者は少なくありません。

TalentClipでオヤカク対策を

そこで、おすすめしたいのが「TalentClip(タレントクリップ)」です。

TalentClipでは、採用ページのテンプレートが豊富に用意されており、設問に答える要領で必要事項を入力するだけで、見映えの良い採用ページを作成できます。本文の編集も、Wordを利用しているなら難しくないでしょう。求人情報も、同じように作成できます。

さらに、WorkinやIndeedなどの求人サイトと連携しており、作成した求人情報を掲載するのも簡単です。

こうして集まった応募者の情報は、TalentClipに一覧として表示されます。詳細ボタンをクリックすれば、応募者ごとにメールを送ったり、面接の日時を設定したり、採用通知を送ったりすることが可能です。工夫次第で、オヤカクのプロセスを含めることもできます。

オヤカクでお悩みの際は、ぜひご相談ください。お問い合わせはこちらです。

まとめ

オヤカクは、親や家族の反対による内定の辞退を防いでくれます。そのためには、親や家族に自社を良く知ってもらうことが大事です。特に採用ページは、自社を知るきっかけになるので、優先してコンテンツを充実させましょう。

 

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