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新卒採用

【2023年卒向け】新卒採用スケジュールと時期ごとの準備内容

2023年3月16日

企業にとって優秀な新卒者を確保するためには、競合企業に後れを取らないよう綿密な採用スケジュールと準備が必要です。

日本経済団体連合会による2023年卒向けの新卒採用スケジュールは、2022年卒から変更はありません。しかし、インターンシップの導入により新卒採用市場は激戦状態となっています。

そこで、この記事では、2023年向けの新卒採用スケジュールと時期ごとの準備内容を解説します。時期ごとのタスクを確認し、早めの準備に取りかかりましょう。

経団連が定めた新卒採用のスケジュール

新卒採用における各企業のスケジュールは、日本経済団体連合会の策定する就活ルールによって計画されています。就活ルールによるスケジュールは、学生の負担を減らすために毎年見直され、以下のような偏移を辿っています。

新卒採用スケジュールの変遷

日本経済団体連合会は、公平・公正で透明な採用の徹底や学習環境の確保のために「就活ルール(採用選考に関する指針)」によってスケジュールを計画してきました。

就活ルール自体、これまでに幾度となく改定を繰り返していますが、当初(~12卒採用)の広報活動のスケジュールは、大学3年次の10月でした。

2016年卒から適用されたのが、下記のスケジュールです。

・広報解禁:大学3年次の3月
・選考解禁:大学4年次の6月
・内定解禁:大学4年次の10月

広報解禁を後ろにずらしたスケジュールを設けることで、優秀な人材を確保したい企業の囲い込みを防ぐ効果が、期待されています。また、早々に開始される就活の負担を軽減し、学業に専念できる環境を整える目的も含まれています。

2021年卒以降は経団連に代わり、政府の「就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議」の主導で新ルールが策定されるようになります。

しかし、急激なルール変更は学生や企業の混乱を招く恐れがあることから、2021、2022年新卒は従来の就活ルールで行われるとの方針を発表しました。

2023年新卒の採用スケジュール

2023年の新卒採用スケジュールについても2022年から変更がなく、以下のようなスケジュールとなるようです。

・広報開始:2022年3月1日
・選考試験開始:2022年6月1日
・内定出し開始:2022年10月1日

学生は採用スケジュールを意識して動き始めるため、企業もガイドラインを遵守して採用活動をスタートさせることが勧められます。

企業側は学生のスケジュールに合わせて採用活動

企業が優秀な人材を確保するためには、多くの学生と接する機会を設けることが必要です。新卒採用スケジュールに合わせて、以下のように学生の動きに合わせた採用活動を進めましょう。

3年次からインターンシップを開催

新卒採用が激戦となるなか、より多くの学生と接することができるインターンシップは重要な機会です。学生はインターンシップに参加し、よりリアルな情報収集を行っています。

インターンシップは、基本的に大学3年生の6月頃から始まり、9月頃まで開催します多くの学生とタッチポイントを作るため、夏季休暇中の開催が必要不可欠といえるでしょう。

広報解禁前に再度インターンシップを実施

近年、学生はインターンシップへ積極的に参加する傾向があります。そのため、夏季インターンシップに加え、広報解禁前の10月頃~2月頃までに再度開催すると良いでしょう

インターンシップは説明会や面接スタイルで行う場合も多く、プログラムのなかでOB・OGとの接点をつくる方法もあります。学生にとって有意義な時間になるよう意識して企画しましょう。

スケジュールに合わせた新卒採用の準備が必要

企業は採用スケジュールに沿って新卒採用の準備を進めますが、計画的に進めるにはそれぞれに期限を設定しておく必要があります。

ここでは、目安の時期ごとに準備しておくべき内容について解説します。

前年6月~8月まで

前年8月までに、採用計画の立案を行います。「自社が求めるのはどのような人材か」「どのような資格を持っている人を採用するか」といった、採用基準や採用戦略を決めておきます

また、採用コストをふまえて詳細な採用スケジュールを作成し、決定した採用基準と共に企業内で共有しておきましょう。合わせて、採用活動にかける人員の確保も済ませておきます。

前年9~11月頃

前年11月頃までに、広報活動の準備を行います。広報が解禁される3月まではまだ時間がありますが、取り掛かるべき業務は多岐に渡ります。

たとえば、求人広告原稿や求人票の作成、採用サイトへの掲載準備、さらに会社説明会用のパンフレット制作などです。とくに、社外に委託する場合は多くの工数が発生するため、早めに準備を始めましょう。

直前期(12月~2月)

本年3月の広報開始に向けて、冬の間に最終準備に入ります。就職サイトやパンフレットなどに間違いがないか、最終確認を済ませましょう

合わせて、各種スケジュールの調整を行います。「学生が参加しやすい日程になっているか」「参加率が低い場合のリカバリープランをどうするか」といった内容も確認しておきましょう。また、並行して次年度のインターンシップの計画・準備の実施が必要です。

3月以降

本年3月以降は、選考解禁に向けて企業説明会の振り返りや参加してくれた学生のフォローを適宜行います。具体的には、エントリーシートを提出してくれた学生へ、個別説明会の開催や適性検査受講の依頼などを行います。

選考解禁以降、採用状況がよくない場合は現状に応じた対処が必要です。しかし、翌年用のインターンシップの対応や通常業務に合わせ、学生の動向を確認し続けるのは安易ではありません。

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まとめ

2023年の新卒採用活動は、2022年までのスケジュールと同じように進められると通達されています。しかし、2022年の広報解禁時に間に合うように活動するためには、早めの準備が必要です。紹介した時期ごとの手順に沿って、効率良く準備を進めましょう。

また、優秀な人材の確保にはインターンシップや応募者の適切な管理が欠かせません。採用活動を効率化するためにも、採用プロセスを管理するツールを活用すると安心です。

 

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