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新卒採用を成功させるコツ。市場動向を把握して戦略を

新卒採用では、年々市場動向が変化していくため、トレンドやニーズをしっかりと把握して採用戦略を練る必要があります。

他社との差別化や自社の魅力をしっかりと求職者に伝えるためには、どのようにして新卒採用の市場動向を活用すれば良いのでしょうか。

今回は、新卒採用で市場動向を読み取る必要性や目的と、読み取ったデータをどのように採用戦略に活用すれば良いのかという点について解説します。

新卒採用では市場動向を読み取ることが大事

新卒採用では、市場動向を読み取ることが重要になります。求人サービス会社から採用市場レポートが毎年公開されており、このレポートをもとにデータを読み解いて採用戦略を立てることが大切です。

人材採用は企業の経営を左右する重要なものであり、優秀な人材を確保することは企業発展に欠かせないものでもあります。

しかし、近年少子高齢化や働き方の多様化を背景に、労働者不足に悩む企業が増加しているのも現状です。

「以前はこの方法で採用できていた」という経験則による旧来型の採用手法では、応募者増につなげることが難しくなっています。

中途採用と比較しても新卒採用は、今後20~30年先の会社経営を大きく左右するため、応募者を増やして優秀な人材を集めることが急務です。

妥協せずに高い目標で、自社が求めている人材を採用する必要があり、そのためには市場動向レポートをどのように活かすかが重要になります。

新卒採用で市場動向を読み取る目的

新卒採用において、市場動向を読み取る目的は3つあります。ここからは、市場動向をどのような目的で活用すれば良いのか、具体的な分析ポイントについて確認していきましょう。

自社の立ち位置を明確にする

新卒採用で市場動向を読み取るのは、自社の立ち位置を明確にする目的があります。

採用市場における自社の規模や同業の競合企業を見つけ出し「どのような求人を出しているのか」「どのような方法で選考を行っているのか」などを確認することができます。

競合と比較することで自社の戦略に活かすことができるため、どのような採用を進めていくかが明確になるでしょう。

採用競合を把握する

自社の立ち位置を明確にする際に、競合他社の採用状況を把握することができると上述しました。

採用において同業の競合他社は、自社が求めている人材を取り合う可能性が高く、とくにチェックしておかなければならない重要な情報源です。

競合の動向をチェックしたうえで、競合他社に負けないためにはどのような戦略で採用を行えば良いのか、アピール方法や応募者ニーズに応える方法をしっかりと検討しましょう。

学生の考えや行動を把握する

学生の考えや行動を把握することも、新卒採用の市場動向を確認する目的のひとつです。

学生から見て自社にどのようなイメージをもっているか、認知度なども含めて立ち位置を知ることができます。

立ち位置を知れば「どんな企業と比較されているのか」「学生が企業に求めている待遇や働き方のニーズはどこにあるのか」などの情報をもとに、戦略に反映させることができるでしょう。

そして、分析結果をもとに自社がどのような人材を獲得したいのかを明確にしたうえで、ターゲット層が多くいる場所へのアピール方法もあわせて検討することが大切です。

新卒採用で市場動向を読み取るポイントと戦略の立て方

新卒採用で市場動向をどのように読み取り、戦略に活かせば良いのでしょうか。

重要になるのは直近の動向から原因を追究し、学生や社会のニーズ・トレンドに応じた採用戦略を考えることです。

ここからは、具体的な市場動向の読み取り方と戦略に活かすためのポイントについて紹介します。

有効求人倍率

有効求人倍率は、求職者ひとり当たりに求人がいくつあるのかを表す経済指標です。近年は少子化による労働者不足で求人数が多くなり、有効求人倍率が高く学生に有利な「売り手市場」が続いています。

売り手市場では競合数が多いことから、企業にとって難しい採用判断が必要です。求人広告を出しても応募者が思うように集まらないため、求人方法の見直しを行わなければなりません。

一方で有効求人倍率が低いときは、求人に対して就職活動を行っている学生の数が多くなっているため、企業にとっては優秀な人材を確保できるチャンスです。

求職者や学生にとっては就職難ともいえますが、応募が増加するからこそ自社に有益な人材かを見極めることの重要性も増します。

つまり、有効求人倍率の変動に合わせて応募者をどのようにして集めるか、集まった応募者からどのように選考するかを戦略に織り交ぜることが重要だといえるでしょう。

新卒採用の活動時期

新卒採用の活動時期は、一般的に広報解禁が3月1日、選考解禁が6月1日となっています。これは、経団連による「採用選考に関する指針」によって提示されているものです。

一方で、ベンチャー企業や外資系企業などは、指針よりも先に広報や選考を行っている企業が多く、そのような企業の動向を把握することも新卒採用において重要になります。

採用活動が想起か傾向にある場合は自社のスケジュールを見直すなど、優秀な学生をいち早く囲い込むための戦略を取る必要があるためです。

また、多くの企業で採用活動が落ち着く夏~秋以降にあえて時期をずらし、内定辞退者を狙って長期的な採用活動を行うのも戦略として活用できます。

一括採用だけでなく通年採用を取り入れる企業が増加傾向にあることから、就活を行う学生の時期や経団連の指針などの情報を積極的に活用しましょう。

インターンシップの実施状況

ここ数年、インターンシップを行う企業が増加傾向にあります。とくに、長期的なインターンの受け入れは企業にとって負担が大きいことから、1dayや1~2週間程度のサマーインターンを行う企業が多いです。

このインターンシップを実施している企業の数や人気の職種を把握することも、新卒採用の市場動向を把握する重要なポイントになります。

なぜなら、インターンで人気のある職種や企業は、採用市場においても学生から注目されやすいためです。

また、自社でインターンシップを行う際には、学生にとって魅力のある有益なプログラム内容を提供することで、他社と差別化を図る採用戦略のひとつとして活用できます。

学生の満足度が高い有給インターンを導入し、学生の口コミによる集客効果を狙うのも効果的です。

また、個別面談や懇談会、事業所見学なども合わせて、学生と早期に接触を図り、接点をつくることで自社からアプローチを行う「攻めの採用活動」も有効な戦略になります。

学生が活用する採用支援サービス

学生が採用活動で使用しているツールを把握し、自社の採用活動に取り入れることも欠かせません。

たとえば、学生利用数が多い大手求人広告や媒体を活用するのも手段のひとつです。しかし、広報や求人掲載に費用がかかることから、採用コスト増とのバランスを調整しなければなりません。

そこで、求人広告以外の新しいツールを活用したり、自社の採用サイトを充実させたりすることに力を入れる企業も増加しています。

ターゲットを絞り込んだ「ターゲット広告」や、採用活動における一部の業務を委託する「採用代行」、直接学生にアプローチを行う「ダイレクトリクルーティング」など、その方法はさまざまです。

多様化する採用手法の流れに乗り、新たな採用戦略を取り入れるのであれば、採用フローそのものの見直しを行い、採用活動に役立つツールを導入すると良いでしょう。

採用活動に役立つツールとしておすすめなのが、TalentClip(タレントクリップ)です。

TalentClipは、新しい採用戦略や採用業務の一元管理に役立つオールイン型の採用管理システムであり、採用業務負担軽減にも役立ちます。

応募者対応、面接選考、内定者フォローまで一元化でき、応募者(タレント)情報もまとめて管理することができる点がメリットです。

また、企業の採用ページ作成をサポートする採用サイトづくりに役立つテンプレートも備わっており、自社の採用サイトも容易に作成することができます。

東北・北陸エリアの求人メディアWorkin.jpとも自動連携できるので、求人サイトから自社サイトへの誘導につなげることも可能です。

採用業務を一元管理することによる効率化と、新卒採用の新たな戦略導入の実現に、ぜひTalentClipをご活用ください。

まとめ

新卒採用市場では、毎年動向が変化しています。社会情勢だけでなく学生に働き方に対するニーズの変化など、最新の情報をいち早くキャッチして採用活動に反映させることが重要です。

市場動向のデータを活かすためには、自社にどのような人材が必要なのかを明確にし、実際の採用活動に活かすことが新卒採用を有利に進めるポイントになるのではないでしょうか。

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