採用力をクリエイトするメディア
新卒

新卒がすぐ辞める会社は危ない!?理由と対策を解説

2023年3月3日

企業が新卒者の離職率を下げるためには、会社を辞める理由について深く知ることが重要です。

人事担当者は「優秀な人材が欲しい」「新卒には早く一人前になってほしい」と考えています。しかし、実際は新卒採用から3年以内に早期離職する人の割合が高いのが実情です。

新卒の離職率が高いと、余計なコストがかかり、教育にあたる社員のモチベーションが低下するなど、企業全体にさまざまな影響を及ぼします。

そこでこの記事では、新卒の辞める理由や、離職率を下げる方法を解説します。企業と新卒社員のミスマッチを防ぐために参考にしてください。

新卒社員が会社を辞める主な理由

新卒の早期離職は、企業の人手不足だけでなく新たな人材確保の妨げになる恐れがあります。優秀な人材を確保できたとしても、育成途中に離職されてしまっては企業として掲げている目標を達成することができないでしょう。

ここでは、新卒が会社を辞めたいと考える主な理由を解説します。

人間関係

新卒が退職を考える理由として、人間関係へのストレスが挙げられます。入社した企業で上司や同僚とうまくコミュニケーションが取れないとなると、居心地が悪く感じるでしょう

また、最近普及したテレワークの影響から、コミュニケーション不足になり、疎外感を感じることもあります。そのほか、ハラスメント被害など企業側に大きな問題があるケースも考えられます。

会社とのミスマッチ

自身が考えていた仕事内容とのミスマッチが、退職へつながることもあります。希望ではない部署への配属や、思ってもみない仕事を任されて、適性に疑問を感じ、離職の判断に至ってしまうこともあるのです。

また、仕事内容だけでなく、企業全体の雰囲気に馴染めないと考える新卒も多いようです。イメージしていた社風と異なる場合「もっと自分らしく働ける場所に」と、希望のイメージへ近付ける転職を決断します

待遇や福利厚生への不満

働くうえで、労働に見合った対価は必要不可欠です。しかし、給与や休日、有給などの条件が聞いていた内容と違うケースも珍しくありません。そのような待遇では、新卒者は将来性を悲観したり、正しく評価されていないと感じたりして早期離職を意識しても無理はありません

また、福利厚生が充実しておらず、多様な働き方に対応できない環境も離職を考える要因のひとつです。仕事とプライベートのバランスを重視している人にとって、待遇や福利厚生の不満は見逃せない問題といえるでしょう

キャリア形成への不安

入社してすぐに、会社の将来性へ不安を感じるケースもあります。社員のキャリアパスや人事評価体制を見て、自分の能力を発揮する機会を与えられないと感じれば早期離職へとつながります

とくに、仕事ができる新入社員は「このままでは成長ができない」と感じたときに、早々に見切りをつける傾向があります。また、キャリア形成についての悩みを、社内で相談できる相手がいないことも問題のひとつです。

長時間労働・ノルマ

上司のマネジメント不足も、新卒社員を離職に追い込む要因のひとつです。仕事に不慣れな新人に重労働や長時間労働は厳しいでしょう。

同じく、ノルマの達成が困難であるにもかかわらず、高い目標を設定されてプレッシャーに押しつぶされるケースもあります。このように、上司の仕事配分によって新卒社員が自信を失くし、退職につながるケースも考えられるのです

新卒社員の離職率が高いとダメージが大きい

新卒社員の早期離職に対して「自社のやり方に納得できないのであれば辞めれば良い」「また新たに優秀な人材を確保すれば良い」と考えるのは大変危険です。

人材の採用や育成には、多くのコストがかかっているだけでなく、早期離職は残った同僚にも大きな影響を与えます。

ここからは、新卒の離職が企業にどのようなダメージを与えるのか詳しく解説します。

採用コストが増加

新卒採用は、多くの時間と労力がかかります。そのため、時間をかけて採用した新卒が退職するとなると、今まで採用活動に費やしたコストが回収できません

新卒採用には、採用求人広告や人材紹介、面接会場の設定など多額の費用がかけられます。新たな新卒社員を採用する場合、また同じようにコストが必要になります。そのため、早期に離職されてしまうと、企業は「コストに見合っていない」と感じてしまい、会社としても損失になります。

残された新卒社員のモチベーションが低下

新卒の離職は、その社員個人の問題ではありません。一緒に働いていた同僚や、指導にあたっていた先輩社員のモチベーションを低下させる事態につながります。

ともに働いていた仲間がすぐに離職するとなると、精神的に落ち込む可能性も考えられます。また、同様の理由で新卒社員の大量離職につながる可能性もあるため楽観視はできません

採用活動への悪影響

新卒が入社後すぐに離職すると、企業の待遇や管理体制を疑われる恐れがあります。就職活動の口コミサイトで「新卒がすぐ辞める会社」という噂が拡散される可能性もあるでしょう。

近年の就職活動ではSNSを活用するケースも多く、会社側に不手際があればあっという間に拡散されます。そのような風評被害から、新卒社員だけでなく中途採用に悪影響が出ることもあるのです。

新卒の退職を防ぐための対策

新卒社員の早期離職を防げれば、無駄なコストをかけることなく、業務効率アップにもつながります。新卒社員が会社を辞めたいと思い悩まないよう、企業側は以下の対策を講じましょう。

ミスマッチを防ぐ

採用される側とのミスマッチは、仕事の内容や労働条件、福利厚生などを事前にきちんと説明しておくと防げます

そのほか、新入社員が労働条件に不満を感じないよう、労働時間の適正管理や有給消化の励行が求められます。また、適宜労働条件や待遇の見直しを図ることにより、ミスマッチを防げるでしょう。

新卒が相談しやすい環境の整備

新卒は、同僚との人間関係の構築が浅く、疎外感を感じやすい傾向があります。新卒が抱える悩みに意識を向けるためには、社内のコミュニケーション強化が必要です。

しかし、なかには同僚に相談しにくい悩みをもつケースもあります。企業側はメンター制度の導入や、人事担当者などへの相談窓口の設置を行いましょう

キャリア支援制度の整備

新卒社員とはいえ、仕事ができる人材は常に自身のキャリアを見据えています。そのため、人事主導によるキャリアデザインのサポートが欠かせません

先輩社員など、メンターによるキャリア相談を実施すれば、具体的なキャリアパスが見えてくるのではないでしょうか。個々での対応により、本人のスキルや適性を活かした課題の設定も可能となります

まとめ

新卒社員の早期離職は、企業に大きなダメージを与えます。しかし、その要因は個人が抱える問題だけでなく、企業側にもあると考えられます。

毎年、同じような理由で新卒社員が退職しているのであれば、労働環境や人材育成に問題があないか見直してみましょう。

また、新卒社員が思い描く仕事内容とのミスマッチも大きな課題のひとつです。ミスマッチを防ぐ採用ツールとしてTalentClip(タレントクリップ)を活用してみてはいかがでしょうか。

 

この記事をシェア:
採用お悩み解決