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ブリッジ人材の役割と必要性|海外進出における課題と人材採用のコツ

2023年3月22日

「ブリッジ人材」とは、企業と海外法人や外国人との間に入り、双方の仲介役となる人材のことです。海外進出を目指す企業にとってブリッジ人材は重要であるため、ブリッジ人材の役割や採用のポイントを把握しておきましょう。

この記事では、ブリッジ人材の役割や必要性について解説します。

ブリッジ人材の概要と役割

海外進出を目指す企業にとって、ブリッジ人材は重要なポジションを担います。ここでは、ブリッジ人材の概要と役割について解説します。

ブリッジ人材とは

ブリッジ人材とは、海外法人や外国人との間に入り、両国の「橋渡し」となる人材のことです。日本とは言語や文化が異なる国の企業やスタッフと、円滑にコミュニケーションを取るために、ブリッジ人材は重要視されています。

特に「越境EC」「ビジネスアナリシス」「マネジメント」といった分野では、ブリッジ人材は欠かせません。

越境ECとは、ネット通販サイトを活用した国際的な電子取引のことです。日本と海外ではインフラ環境やルールが異なるため、現地の事情を把握している人材が必要とされます。

ビジネスアナリシスはビジネスニーズを特定し、課題や問題を解決することです。関係者間を調整・伝達する役割があります。

マネジメントは「管理」「経営」といった意味です。日本と海外では、ビジネスの方針や流れが異なるため、日本のやり方を現地の人に伝えられるブリッジ人材が必要です。

ブリッジ人材の役割

ブリッジ人材は、海外進出を目指す企業が直面する問題をクリアすることが主な役割です。外国人との通訳だけでなく、海外法人と円滑に取引を進めるための「認識のすり合わせ」が重要になってきます。

そのためには現地のビジネス慣習や社会の動き、ルールを把握することが大切です。ブリッジ人材を採用する際は、語学力だけでなく、現地のビジネスについて知見があるのかも重視して選ぶ必要があるでしょう。

ブリッジSEとの違い

ブリッジSEはオフショア開発に特化したブリッジ人材を指します。オフショア開発とは、ソフトウェアやWebシステム、アプリケーションなどの開発業務を海外の企業に委託することです。

ブリッジSEは、スムーズにプロジェクトが進行するよう、設計内容や課題などを的確に現地の人に伝える役割があります。一般的なSEと異なるのは、双方の国のとりまとめ業務を担う点です。海外人材を活用する企業にとって、その橋渡しとなるブリッジSEは重宝されます。

海外進出する企業が直面する問題は主に3つ

ここでは、海外進出する企業が直面する問題を3つ紹介します。

優秀な人材を十分に確保できない

中小企業のように、専門部署がない場合は、新たに海外担当者の採用が必要になります。そうでなくても、企業の海外進出のためには、参入カテゴリの専門知識や動向を把握できるグローバルな人材は必要不可欠です。

ですが、人材の採用や育成が難しく、なかなか確保できないものです。

特に、現地の外国人がブリッジ人材となるときは、日本独自の「終身雇用」という考えは海外ではめずらしく、定着率が低い傾向にあります。

円滑なコミュニケーションが図れない

海外の取引先担当者や現地スタッフとの意思疎通には、英語や現地の言葉での会話が必須です。英語は共通語であるため、通じるケースは多くありますが、日本語ができる地域はほとんどありません。

また、英語にしても日常会話ができる程度では、ビジネスには活かしにくいといえます。ビジネス形態はさまざまですが、営業にしても、顧客への商品やサービスの説明には高い言語スキルが必要です。

また現地スタッフへの教育にしても、きちんとコミュニケーションが取れないと行き違いが発生してしまいます。

文化や商習慣の違いがトラブルの原因となる

日本と海外では、文化や商慣習が異なります。日本で需要がある商品やサービス、色やデザインなどは、他国では受け入れられないケースもあります。

日本の技術や価値観を無理に押しつけても、トラブルの原因となってしまうでしょう。

また、日本独特の曖昧な返事や接待といった対応が、海外ではマイナスに働く場合もあります。現地の文化やルールを受け入れつつ、企業のこだわりを活かす工夫が大切です。

ブリッジ人材の採用でチェックすべき4つのスキル

ここでは、ブリッジ人材の採用でチェックすべき4つのスキルを解説します。

語学力

ブリッジ人材を採用するうえで、最も基本であるポイントが「語学力」です。優れた語学力があれば、海外の取引先担当者や現地スタッフとの間に言葉の壁を作らずに済みます。

どこの国へビジネスを展開するかにもよりますが、英語をはじめとして、現地の言語がきちんと話せるかを確認しましょう。

コミュニケーション力

ブリッジ人材は「双方の国の仲介」を担う役割があるため、コミュニケーション力は重要です。ただ、現地の言葉が話せれば良いわけではありません。相手に分かりやすく説明できたり、相手の話をヒアリングできたりする能力が必要です。

言葉や文化の異なる人同士のコミュニケーションが発生するなか、考え方や価値観の違いで摩擦が生じる可能性も考えられます。そうならないためには、ブリッジ人材が間に入って調整を図り、円滑に業務を行えるようにしていく必要があります。

コミュニケーション力の高い人材であれば、お互いの理解を深めやすく、認識の咀嚼もなくなるでしょう。

日本と海外における文化や商習慣への理解

異文化への理解がないことは、言語スキル以上にコミュニケーションに影響を及ぼすこともあり、実際に現場の課題としても挙げられています。トラブルを回避し、ビジネスを円滑に進めるためには、現地の文化や商慣習への理解は重要なポイントです。

文化や商慣習の違いは、実際に滞在経験がなければわからない部分もあるでしょう。現地での滞在経験がある人なら、文化や考え方の違いを肌で感じているはずなので、ブリッジ人材の採用におすすめです。

現地取引先の事情を理解できる人を採用すれば、顧客への提案や現地スタッフの教育も進めやすくなります。

コンサルティング力

現地の状況や事情に詳しくても、コンサルティング力が劣っていれば十分な結果が得られない可能性があります。

ブリッジ人材は、顧客とコミュニケーションを取りながら、顧客が抱えている問題やニーズを解決するための提案をしなくてはいけません。

取引先担当者や現地スタッフと協力し、プランやプロジェクトを進めていく力が求められます。

優れたブリッジ人材の採用なら「TalentClip」がおすすめ

優秀なブリッジ人材を採用するためには、語学力やコミュニケーション力など、素質が備わっているか見極めなくてはいけません。ただでさえブリッジ人材は探しにくいため、工夫が必要です。

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まとめ

ブリッジ人材とは、企業と海外法人や外国人との間に入り、ビジネスが円滑に進むよう調整する人のことです。海外進出を目指す企業では、語学力やコミュニケーション力などを備えたブリッジ人材が重要になってきます。

ブリッジ人材を採用したい企業は、この記事で紹介したブリッジ人材の採用におけるチェック項目を参考にしてみてください。

 

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