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パーパス採用とは?メリット・デメリットや導入を成功させるコツを紹介

「パーパス採用を取り入れるべきか?」「パーパス採用を行うメリットは何か?」など、パーパス採用について考えている企業は多いのではないでしょうか。

パーパス採用を取り入れることで、マッチング率の高い採用の実現だけでなく、社員の貢献意欲の向上や企業の成長のきっかけにもつながります。

今回は、パーパス採用について、注目されている背景や成功のコツを紹介します。

パーパス採用は「存在意義のマッチ度」を重視する採用

パーパスとは、「目的」や「意図」を意味する言葉です。ビジネスでは、「社会的存在意義」として使われています。

パーパス採用とは、企業がもつ社会貢献性に共感した個人を積極的に採用する方法です。

パーパス採用を行うことで、企業が果たすべきミッションに共感してくれる候補者を採用できるようになります。

パーパス採用が注目されている理由は「変動性」にある

そもそもなぜ、パーパス採用が注目されはじめたのでしょうか。

ここでは、注目されている背景について詳しく紹介します。

組織は「意義」によって成長する

現代はVUCA時代と呼ばれています。VUCA時代とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉です。先行きが不透明で将来の予測が困難な時代を意味しています。

企業などの組織がこの時代に生き残るためには、環境の変化に応じてそのつど適応していく必要があります。

組織的な改革を行い、会社を前進させていくためには動機付けにあたる「意義」や「価値」が明確になっていることが重要です。

また、社内でパーパスを浸透させていくことで、社員一人ひとりが働く意義を見出し、エンゲージメントの向上も期待できます。

ダイバーシティを実現する

パーパス採用はダイバーシティを実現します。パーパス採用で、採用担当者が特に重要視すべきなのは存在意義のマッチ度です。そのため、それ以外の年齢や国籍、性別、属性などは選考対象にしません。

パーパス採用を行うことで企業に多様性が生まれ、さまざまなアイディアが飛び交うようになるでしょう。

企業価値を示せる

パーパス採用を行うことで、企業価値を示せるようになります。近年は貧困や自然災害、気候変動など、世界で直面している課題を解決していくために、企業でSDGs(持続可能な開発目標)の考え方を取り入れることが重要な課題とされています。

また、企業が果たすべき社会的責任を意味するCSRや、長期的な成長をする上で重要すべき観点のESGが、企業価値の指標として注目されるようになっています。

売上だけでなく、環境や経済、社会などに目を向けた事業活動をすることで、企業は社会的意義を示すことができるのです。

労働者人口が減少し、人材の獲得が難しくなる中で、このような社会的意義をもっていることは、大きなアピールポイントとなるでしょう。

「パーパス・ウォッシュ」に注意する

パーパス採用をする際は、「パーパス・ウォッシュ」に注意しましょう。パーパスを掲げるだけの企業になることは避けるべきです。

パーパスを決めたとしても、達成するための具体的な施策が考えられていなければ、社員からの共感は得られず、応募者からも信頼されにくいでしょう。

また、新しい採用フローを定着させるために使った人的、設備的コストも無駄になってしまいます。

形だけのパーパスではなく、その後の実際の取り組みを決めることが重要です。

パーパス採用を成功させる3つの考え方

パーパス採用を成功させるためには、パーパスの実態を見直して、実現に向けた具体的な取り組みを掲げることが重要です。

「パーパス」の実態を見直す

パーパス採用を成功させるためには、まずパーパスの実態を見直すことからはじめましょう。 現在のパーパスが以下の4つの項目を満たしているかどうかは確認しておくべきです。

・自社の利益につながるか
・現在の社会問題に向き合っているか
・自社で本当に実現可能か
・現場社員のリアルな価値観に伴っているか

特に4つ目の「現場社員の価値観に寄り添っているか」はとても重要です。社員に共感してもらえる内容であれば、モチベーションの向上にもつながります。

まずはアンケートやヒアリングを行い、既存社員に共通する価値観を改めて考えましょう。

「パーパス」の実現に向けた具体的な取り組みを示す

パーパスを掲げるだけで、行動がともなっていなければ、企業の信頼度は薄れてしまいます。そのため「パーパス」の実現に向けた具体的な取り組みを示すことは重要です。

たとえば、食品系の企業が掲げるパーパスが、サステナビリティへの貢献であるとすれば、具体的な取り組みは、パッケージの材料の変更やプラスチックの梱包材の全廃などでしょう。

また、事業が多角化していった結果、企業としての方向性が不明確になった際も、再度パーパスを見直せば、力を入れるべき主幹事業を決定することが可能になります。

パーパス採用を成功させるには、パーパスを実現するための取り組みを考えることが必要不可欠です。

採用に役立つツールの導入も効果的

ツールの導入も、パーパス採用を成功させるために欠かせないものです。共感度の高い求職者を見極めるには、「きめ細やかなやり取り」と「円滑な応募者管理」が必要です。

しかし、採用業務は応募者の管理以外にも、求人票の作成や情報発信など、さまざまな業務があるため、応募者とスムーズにコミュニケーションをとることは難しい場合もあるでしょう。

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まとめ

パーパス採用を打ち出すことは、マッチング率の高い採用の実現だけでなく、社員の貢献意欲の向上にもつながります。

ただし、パーパスを決めるだけでは意味がありません。パーパスを達成するための具体的な施策も掲げることで、社員だけでなく、応募者からの信頼も得られるでしょう。

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