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倉庫の人手不足の原因と対策法|採用強化のポイントとは?

2023年3月16日

物流倉庫で働く社員の人手不足に悩んでいる企業は多いのではないでしょうか。昨今の物流倉庫の現場では、需要の増加や現役世代の減少によって人手不足が深刻化しています。

そこで本記事では、倉庫の人手不足が発生する3つの原因と解決方法を紹介します。

物流倉庫の人手が不足する主な原因

厚生労働省の「職業情報提供サイト」によると、物流倉庫に関連する職種の有効求人倍率(令和2年度)は以下のようになりました。

倉庫作業員:0.58倍
ピッキング作業員:1.08倍
積卸作業員:4.42倍
梱包作業員:1.44倍

同年の有効求人倍率の平均は1.06倍です。職種にもよりますが、人手不足の業界といえるでしょう。では、物流倉庫の人手不足が発生するのはなぜでしょうか。
出典:「一般職業紹介状況(令和2年12月分及び令和2年分)について」(厚生労働省)

その原因について、詳しく解説します。

労働力となる現役世代の数が減少している

少子高齢化により、労働力のある現役世代の数は減少しています。そのため、従業員の高齢化が進んでいるだけでなく、若年層の従業員を確保することも難しくなっています。

物流倉庫での業務は、体力を必要とする仕事がメインであり、24時間稼働していることから、二交代制もしくは三交代制を採用していることが多いです。

このような働き方から、身体的な疲労も溜まりやすく、生活リズムが崩れやすくなるため、短期間で辞めてしまう人もいます。

配送需要の増加

昨今のネット通販の増加により、配送の需要も増えています。一昔前までは、実際に店舗に足を運んで商品を購入するのが主流でしたが、最近では新型コロナウイルスの影響もあり、ネット通販を利用する人が多くなりました。

業者に商品を配送する場合は、たくさんの商品を一気に運ぶので物流の負担はそこまで大きくなりません。しかし、顧客は必要なときに必要な数だけ商品を購入するのが一般的なので、物流会社は少量の商品をたくさんの顧客のもとに配送する必要があります。

そのため、物流量自体はそこまで変わらないものの、配送の負担は増えているという現状があります。

働き方改革による影響

働き方改革の呼びかけのもと、長時間労働の是正が進んでいます。そのため、働く時間を制限する必要が出てきています。とはいえ、人手が少なく、すぐに長時間労働を改善することが難しい企業もいるでしょう。

24時間体制の倉庫では、在庫を監視・検品するための人手が必要であるため、より多くの人材を確保する必要があります。

物流倉庫の人手不足を解消するカギは「時代への適応」

物流倉庫の人手不足を解消するには、上述した少子高齢化や配送需要の増加、働き方改革に対応することが重要です。

女性や高齢者雇用の強化

採用の幅を広めるために、女性や高齢者雇用の強化は必要不可欠といえるでしょう。確かに倉庫での業務は力作業が多いです。しかし、倉庫業務を力作業とそのほかの業務に分けることで、女性や高齢者も活躍できるようになります。

また、業務面の改善だけでなく、働きやすい環境を整備することも重要です。

たとえば、社内託児施設を設置したり、短時間勤務を可能にしたりすることで、通常の勤務時間では働けない層を取り込むことができます。

倉庫業務へのIT活用

倉庫業務にITを活用して、業務の省人化を進めることも人手不足を解消する方法のひとつです。倉庫管理システムや在庫管理システムを導入することで、従業員の業務負荷を減らすことができます。

しかし、システムを導入したとしても、管理者やピッカー(商品をピッキングする人)などの人員は必要であるため、その点は留意しておきましょう。

労働環境の見直し

働きやすい職場環境づくりを行うことは、離職率の低下につながります。具体的な方法としては、残業時間の短縮や労働条件の見直しが挙げられます。

たとえば、有給休暇の取得率をアップさせることができれば、仕事とプライベートのメリハリがつくようになり、社員のモチベーションも上がるでしょう。

また、働く環境の改善に取り組むことは、企業ブランディングにもつながるでしょう。働きやすさを重視している企業としてのイメージが広まれば、求職者からの印象も良くなり、応募が増える可能性もあります。

採用方法を工夫する

そもそも人手不足が起こっている現場では、採用段階で必要な人材を確保できていない可能性があります。そのため、採用方法を工夫することも重要です。

採用がうまくいってない原因として、

・企業の知名度が低い
・採用ノウハウが十分にない
・求人広告に魅力がない

などさまざまあります。

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まとめ

物流倉庫の人手不足はさまざまな要因が重なり、深刻化しています。人手不足を解決するためには、労働環境の改善や倉庫業務のIT活用だけではなく、これまでの採用方法を見直すことも大切です。

労働環境の見直しと採用体制の改善の両軸に取り組んで、人手不足を解消していきましょう。

 

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