
会社説明会で学生が知りたい内容とは?自社をアピールする5つの方法
会社説明会は企業と就活生が最初に接触する機会であり、企業側から積極的に実施できる数少ないアプローチ方法のひとつです。企業理解を深める目的もあります。
しかし、学生側からすると検討している複数社のうちの一社に過ぎず、スケジュールとの兼ね合いで途中退席されるケースも少なくありません。
そこで、自社の会社説明会の内容を見直してみてはいかがでしょうか。魅力を引き出すプログラムのつくり方を知り、学生が他社へ流れないような工夫をすることが重要です。この記事では、会社説明会の内容でおすすめのポイントや、就活生が本当に知りたい点について解説します。
この記事の目次
会社説明会の内容は就活生にどれくらい影響を与えるのか?
企業への応募者を増やすためには、会社説明会で自社の魅力が十分に伝わるプログラムを用意しなければなりません。会社説明会に参加しても応募してくれるとは限らないためです。
某大手リクルート企業の2019年のある調査によると、会社説明会に参加しつつも、該当企業へ応募しなかった就活生の割合は8割程度でした。
しかし、見方を変えると20%以上の参加者(5人に1人)は会社説明会に参加したうえで応募しているといえます。
会社説明会は安易に事業内容を羅列するのではなく、就活生が「この会社で働きたい」と思える内容を取り入れましょう。
就活生は会社説明会でどんな内容を求めているのか
会社の魅力を伝えるといっても、一方的な内容では就活生の琴線に触れることはできません。需要に対して確かな供給があってこそ会社説明会の効果は何倍にもなります。
就活生が会社説明会に何を求めてくるのか、何を知りたいのかを正しく理解しましょう。この項目では就活生が知りたかった情報とともに、知りたかったにも関わらず会社説明会で触れられずに終わった情報について紹介します。
多くの会社が取りこぼしてしまう「知りたかったが説明されなかった」部分を会社説明会に盛り込むことで、参加者の満足度や企業への興味が向上するでしょう。
就職活動中に知りたかった情報
就職活動中に多くの就活生が求める情報は、以下のとおり入社後の生活をイメージできるものがあげられます。
・具体的な仕事内容
・勤務地
・事業の安定性・将来性
具体的な仕事内容は動画やレジュメで解説するだけではなく、参加人数によっては工場見学なども取り入れると詳細が伝わりやすいでしょう。入社後にどのような仕事をするのか、実際に働いている先輩社員の姿を見て想像できると、より身近に感じてもらえます。
勤務地は入社後に勤務する場所に加えて転勤の有無も伝えると、入社後のミスマッチ対策となります。事業の安定性や将来性は、具体的なキャリアモデルを用いた解説がおすすめです。
知りたかったが、実際に知れなかった情報
就活生側が求めている情報の中には、企業説明に盛り込まれていなかったり質問しにくかったりするものもあります。会社説明会で内容に加えることで、他社よりも親切で内容が濃い印象を与えることができるでしょう。
知りたかったにも関わらず、実際には知ることのできない場合が多い疑問点は、以下のとおりです。
・将来の給与の見通し
・若手社員の仕事の様子
・社内の雰囲気
質問コーナーを設けても、企業に直接「昇給や賞与の制度は整っているか」「新卒社員は定着しやすいか」「社員同士の雰囲気は良いか」などは質問し難い内容です。しかし、多くの企業では入社後の生活像につながる情報の提供を軽視する傾向にあります。
企業側が積極的に情報を提供し、就活生たちの疑問を解消しましょう。
会社説明会で就活生の興味を引く内容とは
会社説明会を実施する前に、就活生の興味を惹く情報を知っておくことが大切です。会社説明会をより効果的なものにするためにも、ここで紹介する3つのポイントを押さえておきましょう。
社員との座談会を開催する
就活生は応募先企業の社風を知りたいと考えていることが多いです。求人情報やHPに記載された情報だけでは、実際の雰囲気は掴めないでしょう。
文章や口頭だけでは伝わりにくい社内の雰囲気などを伝えるためには、社員との座談会を開催するのがおすすめです。
座談会は会社説明会とは違い、フランクな空気作りを心掛けてみてください。就活生の緊張をほぐし、話しやすい雰囲気を作ることが大切です。就活生も気軽に質問しやすくなり、より素に近い部分が見られることもあります。
座談会によって就活生が抱える不安や疑問を解消できれば、入社後のミスマッチを減らすことにもつながるでしょう。
ゲーム性のあるコンテンツを盛り込む
会社説明会では、就活生に楽しんでもらえるかも重要です。企業側の一方的な説明では、就活生を飽きさせてしまうおそれもあります。就活生参加型にし、ゲーム性のあるコンテンツを盛り込めば、満足度の高いものになるでしょう。
参加型の会社説明会の内容として、業務や事業内容を踏まえたグループワークを盛り込むことがおすすめです。グループワークの内容例として、以下を参考にしてみてください。
・会社情報について知れるもの
・実際の業務プロセスを体験できるもの
・就活に役立つもの
・社会人として知っておくべき知識を得られるもの
グループワークを通して就活生の立ち回りも観察すれば、優秀な人材かどうかの見極めも可能です。企業の採用目的に合った内容を取り入れてみてください。
説明は映像やスライドなどを使ってわかりやすく行う
会社説明は文章だけではなく、映像やスライドをもちいて視覚的にも伝えることで、よりイメージしてもらいやすくなります。映像を用意するのは手間がかかりますが、他社との差別化にもつながるためおすすめです。
スライドで資料をまとめる際は、就活生の立場になり、見やすい資料を作成することを心がけてみてください。
会社説明会でより魅力ある内容にするための5つのポイント
会社説明会の内容を充実させるためには、まずメインテーマを決めることが大切です。テーマに沿って必要なもののみを選び、分かりにくい内容とならないよう整理しましょう。
具体的な内容づくりは、以下にあげる3つのポイントを意識します。
1.仕事内容は働くイメージができるように
仕事内容を紹介するときは、たとえば「取引先へのルート営業」など大雑把な解説はイメージが困難なため、控えることが重要です。見やすい資料を用意し、キャリアモデルを用意して具体的な業務風景をイメージできる解説を行いましょう。
特定社員の1日のスケジュールを元に解説すると、より分かりやすくなります。
2.就活生が質問しやすい雰囲気をつくる
会社説明会は、就活生にとってもコーポレートサイトや会社案内では分からない部分を知ることのできるチャンスです。しかし、質問時間が短かったり人数が限られていたりすると、十分に疑問を解消できないまま説明会が終わってしまいます。
企業側も就活生が質問しやすい雰囲気をつくり、聞きにくいこと(休暇・残業・手当などの福利厚生)も取り上げられるよう配慮すべきです。会社説明会の後半で挙手をして疑問をぶつけるような質問タイムの他に、質問しやすい時間帯や場を設ける方法もおすすめです。
社員から積極的に話しかけたり、少人数に分かれて座談会を行ったりと、より多くの学生が疑問を解消できるよう配慮しましょう。
3.パンフレットやホームページでは伝えられないことを伝える
パンフレットやホームページ(コーポレートサイトや採用サイト)に掲載したものと大差のない内容では、就活生は説明会に来た意味を感じられません。聞く価値ながないと判断されれば、途中退席が続出する原因にもなるでしょう。
パンフレットなど既存の情報公開ツールの内容が充実している場合は、アプローチ方法を変えるだけでも印象が大きく異なります。
たとえば経営方針や事業戦略を経営者自ら話す方法は、言葉ひとつひとつに重みを感じられるためおすすめです。実際の職場や工場を公開したり製品に触れたりできる場も設けると、文字だけでは伝えられない企業の魅力をアピールすることにもつながります。
テーマを絞って説明する
伝えることを意識するあまり、多くの情報を伝えようとするのは逆効果です。多くの情報を伝えると、最も伝えたい部分がぼやけてしまいます。
合同の会社説明会であれば、就活生は複数者の会社説明を聞くこととなります。情報はできる限りコンパクトにまとめ、他者と差別化できるポイントに絞って会社説明を行うことが大切です。
説明会で話す社員はプレゼンテーションスキルが高い社員にお願いする
社員のプレゼンテーションが拙いと、会社の印象が悪くなってしまいます。「熱意が感じられない」「高圧的」「棒読み」といった印象を与えてしまわないよう、話し手は態度やふるまいに気をつけなくてはいけません。
会社説明会はできる限りプレゼンテーションスキルの高い社員に依頼し、話す内容や注意点について周知しておくと良いでしょう。
会社説明会にたくさん人を集めるには?
選考への応募者を増やすためには、母数となる会社説明会の参加者数を増やすことが重要です。まずは会社説明会の開催をアピールできるよう、採用サイトを充実させましょう。
採用サイトは学生が企業の情報を知るために活用する代表的なメディアのひとつです。会社説明会が多く開催される時期は、とくに閲覧数が増加します。
そのため採用サイトの内容を充実させることが、企業への興味ひいては会社説明会への参加や選考応募につながる第一歩です。
採用サイトの作成は、TalentClip(タレントクリップ)の活用をおすすめします。難しい専門用語を知らなくとも直観的にホームページを作成できるため、外注費をかけて社外に依頼する必要がありません。
求人案件の作成や掲載はもちろん、書類選考から面接日程の調整、求職者とのやり取りや管理もすべて「TalentClip」のみで対応可能です。
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まとめ
会社説明会は企業の魅力を知ってもらうチャンスですが、おしゃれ感を出し過ぎたり採用サイトの中身を読み上げたりと、中身のないものになりがちです。内容に目新しさや他社との違いがなければ、就活生は参加したメリットを感じられず、途中退席される可能性もあります。
まずは伝えたいことを整理し、本当に就活生が求めている情報かどうかを判断しましょう。仕事内容を具体的に映像や実物を交えて解説するなど、会社説明会ならではのリアルな体験を活用することが大切です。
また、会社説明会の開催情報自体が周知されている必要もあります。「TalentClip」で専用の採用サイトを作成し、会社説明会など情報を積極的に発信しましょう。