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若手社員が離職してしまう4つの理由|企業がすべき予防策とは

2023年3月8日

人手不足が叫ばれている現在、入社したばかりの新入社員や2~3年目の若手社員の相次ぐ離職に頭を悩ませている人事担当者の方も多いのではないでしょうか。

入社後のミスマッチによる若手社員の離職はある程度起きてしまうものです。しかし、若手社員の離職が続いてしまうと、企業側は大きなダメージを受けてしまいます。

この記事では、若手社員が離職してしまう理由と、離職を防ぐ方法について解説していきます。

若手社員の離職率はどれくらい?企業への影響は?

若手社員の離職は多くの企業が頭を悩ませている問題です。では、若手社員の離職率はどれくらい高いのでしょうか。

大卒の新入社員のおよそ30%が早期離職している

厚生労働省の調査によると、大卒の若手社員のおよそ30%は入社後1~3年の間に離職しています。つまり、若手社員の3人に1人が早期離職しているのです。

また、大卒の若手社員だけでなく、中卒、高卒、短大卒の若手社員の入社後3年以内の離職率も高く、学歴に限らず若手社員は離職しやすい傾向があります。

出典:学歴別就職後3年以内離職率の推移(厚生労働省)

若手社員の離職は企業にどのような影響を与えるのか

若手社員の離職は、企業に大きな影響を与えます。

ひとつ目は、採用コストです。

新卒社員を採用するためにかかる費用は、一人あたり約50万円かかるといわれています。企業によっては100万円以上かけているケースも珍しくありません。

また、新卒採用は会社説明会から選考を経て内定を出すため、1年以上の時間をかけて行われる大きなプロジェクトです。

そのため、せっかく採用した社員が離職してしまうと、採用までにかかった費用と時間がすべて無駄になってしまいます。

ふたつ目は、次年度以降の採用活動です。

若手社員の離職率が高い企業はイメージが悪くなりやすく、就活生がエントリーを控えてしまう恐れがあります。エントリーを集められないと自社の求める人材を確保できなくなり、予定していた採用人数を満たせない可能性も出てくるでしょう。

最後に、職場の人手不足です。

2~3年目の若手社員が離職してしまうと、仕事のできる人材を失ってしまうため、職場の人材不足はよりいっそう深刻になります。

また、人材不足による業務負担の増加でさらなる離職者が出てしまうと、離職の連鎖が止められなくなってしまう恐れも否定できません。

このように、若手社員の離職は企業に大きなダメージを与えます。企業の未来のために、若手社員の離職問題に対して早急に手を打つ必要があるといえるでしょう。

若手社員が離職してしまう4つの理由

ではなぜ、若手社員はせっかく入社した会社を離職してしまうのでしょうか。

若手社員が離職を決断する理由を4つ紹介します。

1.労働環境が悪い

サービス残業や休日出勤が多い職場は、心身ともに負担が大きいため、働きやすい環境とはいえません。

また、仕事の忙しさやストレスによって体調を崩してしまう人もいるため、労働環境によって離職を決断する人は多いでしょう。

2.自分のやりたい仕事ではなかった

入社前に想像していた仕事内容と、実際に与えられた仕事が違っていたとき、若手社員は大きなギャップを感じます。

与えられた仕事にやりがいを見いだせれば良いのですが、どうしても合わない場合は離職を選択する人も少なくありません。

また、いまの職場で働き続けてもキャリアアップできないと見切りをつけた場合も、自分のスキルを活かせる職場に移りたいと考えるようになります。

3.人間関係がうまくいかなかった

仕事を円滑に進めるためには、上司や同僚との連携が重要です。そのため、職場の人間関係がうまくいかないと働き続けることが非常に困難になってしまいます。

さらに、パワハラやモラハラ、セクハラなど、職場内でいじめが横行している場合、我慢せずに離職を選択する人は多いでしょう。

4.給与が少ない

給与に対する不満も、離職の大きな理由になります。

労働に見合った給与をもらえない、または正当な評価をしてもらえないと感じると、仕事に対するモチベーションを維持することが難しくなるからです。

そのほかにも、求人票に書かれていた給与と違っていたり、昇給の可能性が低いと感じたりしたときも離職する若手社員は多いようです。

若手社員の離職を防ぐために企業がすべきこと

若手社員の離職を防ぐために、企業はどのような対策を行うと良いのでしょうか。

働きやすい職場環境を整備する

理想とする働き方は時代とともに変化しています。いまの若い世代は、仕事だけでなくプライベートも充実させたいと考えている人が増えてきています。

そのため、若手社員の離職を防ぐためには、若手社員が働きやすい職場環境を整備することが重要です。

たとえば、

・有給休暇の消化推進
・育児休暇制度の充実
・在宅ワーク

など、ワークライフバランスのとれた働き方を推奨すると良いでしょう。

キャリアプランをサポートする

現代は人々の価値観も多様化しているため、若手社員といっても一人ひとり異なるキャリアプランをもっています。

企業は若手社員がどのようなキャリアプランをもって働いているのかを把握し、その目標が達成できるようにサポートしましょう。

悩みを相談できる環境を整える

気軽に話せる人が職場にいないと、若手社員は悩みを一人で抱えてしまいやすくなります。

悩みは相談することで解決できることも多いため、普段から若手社員に声をかけるなど、常に気にかけてあげましょう。

気にかけてもらっていることがわかると、若手社員も気持ちがラクになりますし、困ったことがあればすぐに相談してくれるはずです。

若手社員へのフォロー体制を整えるなら、TalentClip(タレントクリップ)がおすすめです。

タレントプール機能を活用すると求職者を一括で管理できるため、入社前から手厚いフォローを行えます。

入社前の内定者フォローをしっかり行うことで、若手社員と意思疎通がしやすくなり早期離職を防げるでしょう。

TalentClipの機能について、より詳しく知りたい方はぜひお問い合わせください。

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まとめ

若手社員が離職してしまうと、職場の人手不足だけでなく、会社の成長が止まってしまう恐れがあります。

若手社員の離職を防ぐには、若手社員が働きやすい環境を整えることが重要です。周囲の人たちが常に若手社員に気を配り、コミュニケーションがとれていれば、早期離職を最大限に防げるでしょう。

今回ご紹介した内容を参考にして、若手社員の離職防止に役立ててみてください。

 

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