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採用方法が多様化している原因とは?トレンドの採用手法を紹介

2023年3月16日

近年、採用方法が多様化しており、企業の採用担当者にとってどの採用方法を活用すべきなのか、判断が難しいのではないでしょうか。

採用方法が多様化している背景にはいくつかの理由があり、従来の採用方法のままでは多様化する採用方法に振り回されてしまいかねません。

採用方法が多様化している中でも優秀な人材を確保するためには、どのような採用方法を取り入れると良いのでしょうか。

この記事では、採用方法が多様化している理由や近年主流になっている採用方法と、あらゆる採用方法に対応するためのツールについて紹介します。

採用方法が多様化している3つの理由

採用方法が多様化している背景には、3つの理由があります。ここからは、採用方法が多様化している理由や原因について見ていきましょう。

1.求職者の減少

少子高齢化にともなって生産年齢に該当する労働人口が減少しているため、人材を確保しようとして採用方法が多様化しています。

求人は増えているものの求職者は減少しており、企業ではさまざまな手法で人材を確保しようという動きが活発化しました。

そのため、減少した求職者の中からでも優秀な人材を獲得するために、企業があの手この手で採用活動を行っていることが採用方法の多様化につながっています。

2.人手不足

求職者が減少したことから、求職者よりも求人募集の数が多くなる「売り手市場」が続いており、人材確保が難しくなっています

「募集しても応募がこない」「より良い条件のところへ人材が流れてしまう」など、人手不足も深刻な状況です。

なんとかして人手を確保しようと、採用方法を多様化させて組み合わせながら人材を確保しようという流れができたと考えられます。

3.求職者の意識変化

採用方法が多様化したのは、求職者の意識が変化したことも影響しています正社員希望者が減少しており、仕事よりもライフスタイルを重視する考え方が広まったことも理由のひとつです。

意識が変化したことで求職者が利用する就職先探しのチャネルにも変化が生まれ、従来の採用方法では応募者が集まりにくくなりました。

変化した就職チャネルのニーズを満たすために、採用方法も多様化したのではないでしょうか。

近年主流になっている採用方法

採用方法が多様化した理由について解説しましたが、数年前までとはメインとなる採用方法も異なってきています。

ここからは、近年主流になっている採用方法のトレンドについて見ていきましょう。

WEBで行う採用活動

求職者は複数の企業にエントリーしていることが多く、採用活動や選考にかけるスケジュールによって応募先を絞り込む場合があります。

遠方から選考に参加する場合、移動にかかる時間や交通費・宿泊費などの金銭面などが調整できず、応募するのを断念するケースもあるでしょう。

そのような機会損失を防ぐために、近年はWEB説明会やWEB面接を取り入れる企業が増加しています。

遠方にいる人材にもアプローチできるうえに、スケジュールがあいていたことでなんとなく参加した人が応募にいたることがあるかもしれません。

近年はスマートフォンだけで就職・転職活動を行う求職者も多くいるため、WEBを活用した採用方法が主流となってきています。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングを取り入れる企業も増加傾向にあります。

ダイレクトリクルーティングは、学生や転職希望者ではなく企業側から気になる人材にアプローチする採用方法で「攻めの採用手法」とも呼ばれるものです。

この採用方法は、自社の求めている人材にアプローチすることで、ミスマッチを防ぐこともできるでしょう。

応募を待つだけでは自社に興味をもってもらえない層にも、積極的にアプローチしていけるため、人材を確保する手段のひとつとして取り入れられています。

ミートアップ

ミートアップ採用で、まったく面識のない状態で選考を受ける前に、企業の担当者や経営者と話をする機会を設ける方法も近年トレンドなっています。

求職者と食事をとったり、座談会のような気軽に参加できる形式で行ったりするもので、直接その場で採用選考を行うものではありません。

比較的カジュアルな採用手法で、気軽に会話しながら就活の不安や自社の仕事について直接求職者と話せる機会になるため、企業ブランディングにも活用できます。

リファラル採用

リファラル採用で、自社の社員に人材を紹介してもらう採用手法を取り入れる企業も増えています

縁故採用とも呼ばれるもので、まったく知らない人材よりも相手の情報があるため、信頼性が担保されているのもメリットのひとつです。

ミスマッチを防ぎ、採用広報にかかるコストを削減することにもつながるため、今後も導入する企業が増加してくることが予想されます。

多様化により人事担当者の業務負担も大きくなった

採用方法が多様化するなかで、人事担当者の業務が増え、負担が大きくなっているのも事実です。具体的にどのような点で負担となっているのか、業務の詳細を見てみましょう。

多岐にわたる採用業務

企業の採用業務は、主に以下のようなフローがあります。

・計画の立案
・求人による母集団形成(メディアの選択、原稿作成など)
・会社説明会およびセミナーの開催
・応募受付および情報の管理
・面接、選考、内定、フォロー

特に中小企業ではひとりで複数の業務を受け持つことが多いため、採用業務以外に担当する業務があれば負担はさらに大きくなります。

採用業務は、業務時間の管理やコスト面での問題などの課題が多く、クリアしていくためにさまざまな取り組みが必要です。

負担軽減のポイントは業務効率化

先述したような採用業務の負担を軽減するには、業務の効率化を図るのが大きなポイントです。効率化を進めることで、限られた時間とコストの中で、優秀な人材を確保できるようになるでしょう。

採用業務は、応募者とのやり取りや社内での情報共有の難しさなどから、ほかの業務よりも効率化が難しいといわれています。企業内でできる取り組みから始めてみましょう。

採用業務を効率化するための方法

採用業務を効率化するには、どのような方法をとると良いのでしょうか。業務負担を少しでも軽減できる対策法を紹介します。

採用フローの見直しをする

業務効率化は、求人計画から入社までの流れとなる採用フローを見直すことから始まります。

企業によっては、すでに採用フローが決まっているところが多いでしょう。しかし、業務が煩雑になるようなフローであれば改善が必要です。

それぞれのフローの中で歩留まり率を割り出し、歩留まり率を上げられるような改善策を見つけましょう。歩留まり率とは、採用の各フェーズにおいて、次の段階へ進んだ人の割合をさします。たとえば、20人に内定を出したうち、16人が実際に内定を承諾したのならば、歩留まり率は80%となります。

歩留まり率が低いフェーズで、原因や対策を打ち出し、改善していきましょう。書類選考の基準を変える、面接回数を再考してみるなどの対策が考えられます。

採用フローを見直す中で、応募者に対する評価基準を具体的に示し、誰が面接を担当しても選考基準が統一できるような取り組みも重要です。

採用代行サービスを利用する

採用の専門家である採用代行サービスを利用し、採用業務を外部委託する方法もあります。

採用活動の中で時間がかかるといわれているのが面接です。選考を他社に依頼することで、採用に関する多くの負担を軽減できるようになります。また、自社で新しく採用部門の人材を雇うよりも、コストを抑えられる可能性もあります。

選考活動の負担を軽減したぶんをインターンシップや内定者フォローなどの業務に力を入れることで、より質の高い採用活動を行えるでしょう。

採用業務を複数人で共有する

採用業務をひとりの担当者だけで管理すると、日程や時間の調整がうまくいかなかったり、素早い対応が難しくなったりする恐れがあります。対応が遅れると、応募者に良くない印象を与える可能性もあります。

業務の進捗や応募者情報などは、複数の社員で共有するよう心がけましょう。負担の軽減やミス防止となるほか、採用活動における認識のばらつきを防ぐことができます。

ツールやシステムを導入する

採用業務の効率化に役立てられるツールやシステムを導入・活用することで、業務時間の短縮や行程の効率化につなげられます。ひとりで複数の業務を請け負っているような社員数が少ない企業では、特に効果的です。

たとえば、今注目を集めているのがWeb面接ツールです。Web面接ツールには、評価シートおよび採用プロセスの進捗が確認できる機能など、Web会議ツールにはない機能が多数備わっています。さらに、応募者がワンクリックでアクセスできるなど、双方にメリットの大きいツールです。

採用業務の効率化に役立つツールやシステム

多様化する採用方法に対応していくために、企業ではさまざまなツールを活用しています。一般的に、どのようなツールがどのような採用方法に適しているのでしょうか。

ここからは、採用方法の多様化にあわせて取り入れられているツールの役割について紹介します。

SNS

ソーシャルリクルーティングと呼ばれる採用手法で、用いられるツールがSNSです

ソーシャルリクルーティングは、Twitter・LINE・Facebook・Instagramなどを利用し、SNSで行う採用方法のことを指します。

SNSは維持・管理や求人掲載の費用が掛からないため、採用コストを削減できるのも特徴です。

なんらかのSNSを普段利用している人が多いことからも、採用活動に取り入れる企業が増加していると考えられます。

動画

求人募集を掲載するとき、文字で自社の魅力や待遇などを記載することが一般的な採用方法でした。

しかし、文字だけではアピール力が足りないことから、社内の雰囲気や社員の情報を写真付きで紹介する企業が増加しています。

近年さらに増加しているのが動画を用いた採用方法で、アピール力が高く求職者の目に留まりやすい点がメリットです。

また、SNSや採用サイトに掲載することもできるので、新たなアピール方法として活用する企業が増えています。

採用管理システム

採用方法の多様化にともない、企業では複数の採用方法で集まった応募者や候補者の情報を管理する負担が増加しました。

そこで活用され始めたのが採用管理システムです。採用管理システムは採用をスムーズに進めるための物でさまざまな種類のサービスがあり、機能の種類も豊富にあります。

その中でもおすすめの採用管理システムがTalentClip(タレントクリップ)です。TalentClipは、オールインワンで採用業務が行える採用管理システムで、応募者の一元管理ができます。

応募者や候補者の情報を集めてタレントプールとして蓄積し、必要な時に企業側からアプローチするような活用方法も可能です。

幅広い人材にアピールできるため、人材確保が行いやすいメリットがあります。

また、応募者の対応から入社後のフォローまでTalentClipで一括管理できるので、採用活動における業務負担の軽減にもつながるのではないでしょうか。

採用方法の多様化と、採用管理の業務効率化を両立する手段として、TalentClipをぜひご活用ください。

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まとめ

採用方法の多様化は、ICT技術の発展によるツールの充実や人口減少の中でも人材を確保しようとする企業の採用戦略なども影響しています。

単純に募集を行うだけの採用活動では、他社の中に埋もれてしまうでしょう。

優秀な人材を確保するためには、いかに潜在層を増やして企業側からアプローチできるかが重要になるのではないでしょうか。

採用手法が多様化する中、これからは「攻め」の採用がカギとなります。採用アプローチについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

 

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