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タレントプールのメリットとは?活用の流れも紹介

2022年2月1日

自社に必要な人材を確保できるかどうかは、今後の企業の行く末を左右する重要な問題です。しかし、労働力人口が減少している今、人材を確保することがむずかしくなっています。

そんななか、「タレントプール」という手法が注目されています。タレントプールとは何なのか、どのようなメリットがあるのかを詳しく見てきましょう。

タレントプール活用の具体的なメリット

タレントプールとは、「Talent=才能」と「Pool=蓄積」を組み合わせた造語です。自社に必要な才能を持つ人材、自社に興味を持っている人材の情報を蓄積していくデータベースを指します。

タレントプールの形成にはそれなりの時間を要しますし、情報登録や管理の手間もかかります。それでもタレントプールを形成することには、大きなメリットがあるのです。

採用活動の効率化につながる

採用のために、1から人材を集めて母集団を形成したり、誰かが応募してくれるのを待ったりしていては、時間がかかるうえ、求める人材に出会えるとも限りません。

あらかじめタレントプールを形成しておけば、人材が必要になったとき、すぐにアプローチできます。既に経歴やスキルなどの情報は収集されているので、タレントプールの中から、ふさわしい人物を見つけるのも簡単です。

さらに、採用まで接触すべき人数を最小限にできて、募集、書類選考といった採用プロセスも省略できるため、採用活動を効率よく進められるでしょう。採用担当者の負担も軽減できます。

タレントプールをうまく活用するには、データベース化して、グループ分けしたり、優先順位をつけたりすると良いでしょう。詳しい方法は、後ほど説明します。

採用にかかるコストを削減できる

母集団を形成するために、求人媒体や人材紹介を利用すると、そのたびに料金を支払わなければいけません。文章を作成して募集をかけたり、定期的なやりとりをしたりするにも手間がかかり、その分の人件費も必要です。

しかし、思うように人材が集まらなかったり、採用に至らなかったりすると、すべてが無駄になってしまいます

人手不足を解消できないのは、企業にとって大きな負担です。一人当たりの時間外労働が増えれば、残業代もかさみます。

タレントプールが形成されていれば、外部に依存しなくても良くなり、採用の手間も省けるので、外注費の支払いや、余計な人件費も発生しません。結果として、採用にかかるコストを大幅に抑えられます

採用後のミスマッチを防げる

タレントプールでは、採用候補者として自社の求める人材をプールしておきます。そのため、すでにマッチングしている可能性が高いです。さらに企業から定期的なアプローチを行うことで、相互理解が深まり、より採用の可能性を高められるでしょう。

一方、求人媒体を通しての募集や人材紹介では、伝えられる情報に限界があるほか、エージェントが自社の事業内容や求める人材を正確に理解しているとは限りません

そのため、ミスマッチが発生して、選考離脱や早期離職につながるおそれがあります。それまでにかけた費用や手間が無駄になるだけでなく、再び1から採用活動をやり直さなければいけません。企業にとっても大きなダメージです。

たとえ離職を防げたとしても、企業になじめないままでは、本人が辛い思いをするだけでなく、周囲に悪影響をおよぼす可能性があります。

タレントプールからピックアップすれば、ミスマッチが起こりづらく、長期にわたって定着していくでしょう。優秀な人材をプールしておけば、即戦力になってくれることも期待できます。

スピーディーで積極的な採用活動につながる

タレントプールを形成しておくと、採用業務のさまざまな場面で役立ちます。たとえば社員の離職、転職で急に欠員が出た場合、新たな人材の採用が必要になります。

このようなときにタレントプールがあれば、登録されている人材に直接アプローチできるため、応募者が来るのを待つ必要がなくスピーディーに採用まで進められます。

企業内の組織を拡大、変革したいときや専門性の高い人材が必要になったときにも、タレントプールがあればリーダーシップを備えた人材、専門知識を持った人材をスムーズに見つけられるでしょう。

また、タレントプールでどのような人材が集まってきているのかを分析すれば、今の採用方法で問題ないかが確認できるので、採用業務の質を向上させることもできます。

タレントプール活用の流れを4つのステップで紹介

タレントプールはただ作れば良いというものではありません。今後の採用活動に活かせるように、戦略的に形成していくことが重要です。ここでは採用活動に役立つ、効果的なタレントプールの形成方法を解説します。

1.求める人物像を明確化

たくさんの情報をタレントプールに登録しても、自社に合わない人材の情報ばかりでは意味がありません。まずは自社が求める人材像を明確化することから始めましょう。

タレントプールは今すぐ採用したい人の情報だけを集めるものではなく、「将来的に自社に必要になるであろう人材の情報」を蓄積するものです。

そのため、自社の経営理念や今後の経営方針、各部署に必要な能力や専門性など、多方面から必要な人物像を洗い出す必要があります。

2.自社が求める人材をプール

求める人物像が明確になったら、該当する人材の情報をプールしていきましょう。内定辞退者や、採用人数の関係で不採用になったものの今後役立ちそうなスキルを持っていた人など、過去に面接まで進んだ人の情報であればすぐにプールできます

イベントやセミナーを開催して、自社に興味がありそうな人を集めるのもおすすめです。SNSで自社の情報を発信したり、求める人物像に合致していそうな人にアプローチしたりするのも良いでしょう。

3.プールした人材のデータベースをつくっていく

人材をプールできたら、いつでも情報を確認できるようにデータベース化していきましょう。Excelなどでデータベース化することもできますが、情報が整理しづらく使いにくいものになる可能性があります。

誰でも使いやすく、かつ採用業務を効率化できる採用管理システムを使ってデータベースを構築するのがおすすめです。

4.定期的なコミュニケーション・求人案内

一切コミュニケーションを取っていなかった企業から求人募集の連絡が来てもピンと来ない人もいるため、定期的に情報を発信してコミュニケーションを取ることも大切です。

SNS投稿やメルマガ配信などを行って、プールした人材とこまめにコミュニケーションを取り、人材が必要になったときにすぐにアプローチできるよう準備しておきましょう。

採用管理ツール「TalentClip」のタレントプール機能

タレントプール機能が活かせる採用管理ツールでおすすめなのが、採用業務を一括管理できるTalentClip(タレントクリップ)です。

自社専用の採用サイトや求人票の作成、Workinの無料自動掲載など、タレントプール形成に役立つさまざまな機能が備わっているので、個別にツールを使用したり、SNSを運用したりする必要がありません

もちろん、集めたタレントの情報を蓄積するためのデータベース機能もあるので、人材が必要になったタイミングで、効率的にタレントにアプローチすることが可能です。

応募者対応や入社後のフォローまで管理でき、応募者と密にコミュニケーションを取れるので、選考途中の離脱や早期退職の防止にも役立ちます。

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まとめ

タレントプールを形成しておくと必要な人材をすぐに見つけられるため、採用業務が大幅に効率化することが可能です。

求人媒体にかかるコストを削減したり、自社に合う人材を探したりするときにも役立ちます。まだタレントプール形成に取り掛かっていない場合は、今からでもぜひ始めてみてください。

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