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エンプロイヤーブランディングとは|採用活動にも役立つ

2023年3月16日

近年の採用市場は、徐々に求職者が企業を選ぶ時代となりつつあります。自社への志望者を増やすには、魅力的な企業であることを求職者に伝えなければなりません。

そこで、採用活動における「エンプロイヤーブランディング」の重要性が注目されるようになっています。エンプロイヤーブランディングは、日本ではあまり聞きなれませんが、海外では当たり前とされる考え方です。

今回は、エンプロイヤーブランディングの概要やどのように採用につながるのかを説明します。

エンプロイヤーブランディングとは

エンプロイヤーブランドとは、「職場としての企業の魅力度」を意味します。

そして、エンプロイヤーブランディングとは、企業が主体となって働く場としての魅力を高めて発信する活動のことです。

近年、日本でも注目されるようになり、従業員と企業の両方に快適で魅力ある職場を目指している企業は増えています。

エンプロイヤーブランディングで高めるべき要素は、給与などの待遇面や企業としての認知度、売上などの利益だけではありません。キャリアアップの可能性や社会貢献度、快適な職場環境が整備されているかなど、人によって企業の魅力を感じる部分は異なります。

そのため、エンプロイヤーブランディングを行うには、従業員だけでなくその家族や求職者など、さまざまなポイントを押さえて改善していく必要があります。

エンプロイヤーブランディングが採用にどう役立つのか

エンプロイヤーブランディングが採用においてどのような効果をもたらすのか、具体的に解説します。

自社を誇りに思う社員が広告塔になる

エンプロイヤーブランディングを行うことは、社員が自社に誇りをもつことにつながります。

自社に満足して働いている従業員の存在は、会社の生産性に貢献するだけではありません。社員が会社の素晴らしさを自ら発信することができれば、応募者獲得や認知度の向上などプラスの影響をもたらすでしょう。

求職者の多くは、企業選びに働く環境や職場の雰囲気などを重視しています。社員へのインタビューや現場のリアルな声は、求職者にとって非常に参考になる情報です。

職場として魅力のある会社は、無理に宣伝文句を並べなくとも良い口コミが広がりやすく、求職者から「こんな企業で働いてみたい」という興味や関心を引くことができます。

応募者数が増えれば、採用をより有利に進めることができるでしょう。

ほかにも、従業員が優秀なメンバーを連れてくるなど、新たな採用につながる可能性もあります。

人材が定着しやすい

採用活動にはさまざまな求人媒体を活用する手法もありますが、高いコストが発生しやすく、短期間で離職するというリスクもあります。

社員が短期で辞める会社は、費用や労力など多くのコストを失うことになりますので、人材の定着が重要な課題となるでしょう。

エンプロイヤーブランディングに取り組むこと、早期離職の原因追求と改善にも着手する必要が出てきます。

また、従業員が会社を誇れるほど魅力的であれば、帰属意識も高まりそれぞれが自社で働く意義を見出しやすくなり、人材の定着にもつながりやすくなるでしょう。

エンプロイヤーブランドの高い会社であれば、求職者の仕事に対する理解や意欲も高くなりますので、自ずと離職率の低下が期待できます。

エンプロイヤーブランディングを高める方法

実際にエンプロイヤーブランディングを高める手法を紹介します。

EVPを分析する

EVPとは「企業側が社員に対して与えることができる価値」を意味しており、英語の「Employee Value Proposition(従業員価値提案)」の頭文字からきています。

ここでいう価値とは、単純な給与などの金銭面だけではなく、社員の価値観や希望を尊重することや、ワークライフバランスを重視した労働環境整備などさまざまです。

従業員が快適で働き続けたいと思えるために、自社ができることは何かを考えなければなりません。その過程がEVP分析であり、企業によってできることは異なります。

EVPを分析することによって、求職者に自社で勤める魅力やメリットを伝えやすくなります。

もちろん現在働いている社員にとっても、より快適な職場を提案することで、人材定着やモチベーションアップにつながるでしょう。

一貫性をもたせる

新卒とキャリアを積んできた人材では、適切なアプローチの方法が異なるため、求める人材によって伝えるメッセージは変化するものです。

しかし、ブランディングに関しては一貫性をもたせることが大切です。情報を発信する手段に関わらず、企業が持つ魅力や伝えたい言葉の軸はブレないように心がけましょう。

魅力を伝える手段を考える

自社の魅力は、外に向けて発信することでブランディング効果を高めることができます。

たとえば、利用者が多いソーシャルメディアを活用することは積極的なアピールに役立ちます。媒体によってそれぞれ特徴に違いもありますので、ターゲットによって使い分けると良いでしょう。

主なソーシャルメディアの特徴は以下のとおりです。

・Facebook:ビジネス系のLinkedInは幅広い層に効果がある
・Twitter:若年層やIT、テクノロジー業界に好まれやすい
・YouTubeやInstagram:クリエイターなどに利用者が多い

基本的に無料で利用できますので、自社の認知度を高めるためにも使いやすいツールだといえます。

また、自社のホームページの作成もおすすめです。どのような魅力があるのか、どのようにやりがいのある職場なのかなど、イメージしやすい情報と内容を意識して発信しましょう。応募者を適切に管理して迅速な対応をすることも企業の信頼につながります。

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作成した求人票は、Workin(ワーキン)に自動的に掲載されるため、効率的に母集団形成を行えます。ほかにも、Indeed、スタンバイ、求人ボックス、Googleしごと検索とも連携可能です。

 

また、採用活動でお困りの方は、以下の資料をチェックしてみてください。

まとめ

エンプロイヤーブランディングは、日本ではまだ新しい考え方ですが、従業員を大事に考えて企業としての魅力を高めるというのは、今後の雇用市場にも大きな影響を与えるでしょう。

求職者から認められて選ばれる職場づくりのためには、EVPをしっかりと分析して会社が社員に提供できる魅力を考えなければなりません。

また適切な情報発信は、ブランディングを高めるために重要です。SNSや採用管理システムなどをうまく活用しましょう。

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