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「人手が足りない…」建設業の人手不足の原因と解消策を紹介!

2023年3月16日

建設業は人が豊かに生活していくために重要となる仕事のひとつですが、深刻な人手不足による課題を抱えている企業が増えています。

この記事では、建設業界の人手不足の原因や改善方法を紹介しています。自社の人手不足を少しでも改善する方法を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

建設業の人手不足の現状

現状の建設業界は、過去と比べると慢性的な人手不足となっています。国土交通省が発表したデータによると、1997年を境に建設業界の従事者が減少し始めて、2006年には559万人だった従事者も2016年で492万人まで減少しています。

出典:国土交通省「建設産業の現状」

また、厚生労働省のデータでは、2021年の建設業界の有効求人倍率が5.25倍となっていました。これは、5つの建設企業の求人に対して1人しか就職者がいないことを証明しています。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」

このような建設業界の人手不足が深刻となった大きなきっかけは、「リーマンショック」と「震災による復興需要」のふたつと考えられます。

2008年に起きたリーマンショックによって建設業界の需要が減少したことで、翌年には従事者が約20万人も減少しました。さらに、東日本大震災などの震災による復興需要が増加したことで、より人手不足が加速していったのです。

建設業の人手不足の2つの原因

現状の建設業界は人手不足が深刻化していますが、なぜ建設業界は人手不足になっていったのでしょうか。原因は、「従事者の高齢化」と「離職率の上昇」のふたつが予想されます。

従事者の高齢化

建設業界の人手不足が深刻化しているのは、従事者の高齢化に原因があります。

国土交通省が発表したデータによると、従事者の高齢化が年々増加傾向にあり、2016年あたりから従事者の3割以上が55歳を占めています。また、反比例して29歳以下の若手が約1割に減少しており、なかなか就職者が増加しません。出典:国土交通省「建設産業の現状」

このように建設業界に少子高齢化が進んでいるのは、「きつい・汚い・危険」の3Kの印象が強いことが理由と考えられます。

離職率の上昇

建設業界の人手不足が深刻化しているのは、「離職率の上昇」にも原因があります。

特に若者の離職率が高く、2019年に発表した厚生労働省のデータによると、3年以内の離職率が大卒で27.8%、高卒で45.3%となっています。また、60歳以上の高齢者も、10年後に大量離職が見込まれています。

若者の離職率が上昇しているのは、労働時間が関係していると考えられます。全産業の年間総実労働時間に比べて、建設業界の年間総実労働時は300時間以上も長いことから、「ブラック企業」と感じて多くの若者が退職しているのでしょう。

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」

建設業の人手不足解消策

建設業の人手不足解消策は、主に以下のふたつです。

・建設業のマイナスイメージを払拭
・従事者の待遇の改善

建設業のマイナスイメージを払拭

建設業界の人手不足において課題となっているのは、「若者の従事者数を増加させること」です。

そのため、3Kといった建設業界のマイナスイメージを払拭させて、興味を持ってもらうことが重要です。例えば、若年層が建設業に触れる機会を増やしたり大型重機への試乗会・見学会を実施したりすれば、建設業界が身近に感じるのではないでしょうか。

また、マイナスイメージを上回る自社の魅力を強くアピールするといった解決策も効果的です。「建設業界がイメージしていた雰囲気と違って楽しそう」という印象を若者に与えることが、建設業界の人手不足を解消する糸口になるのではないでしょうか。

従事者の待遇の改善

建設業界の人手不足は、従事者の待遇が良くないことにも原因があります。そのため、従事者の待遇の改善することで、建設業界の人手不足の改善が狙えます。

具体的な待遇の改善策は、主に以下の通りです。

・週休2日制を導入する
・適切な工期を設定し、長時間労働を避ける
・社会保険等の法定福利厚生を導入する
・資格支援や教育制度を充実させる

従事者の待遇が改善されれば、将来のキャリアアップの不透明さや建設業界は「きつい」という不安要素を和らげられ、多くの人が建設業界に興味を持ってくれるのではないでしょうか。また、従事者の離職率の低下も期待でき、人手不足の解消につながるでしょう。

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まとめ

今回は、建設業界の人手不足の原因や改善方法について紹介しました。

現状の建設業界は、従事者の高齢化や離職率の上昇などが原因で、深刻な人手不足となっています。また、3Kといったマイナスイメージの印象が強いことで若者の求職者も少なく、人材確保が難しいです。

建設業界の人手不足を解消するためには、建設業界に興味を持ってもらうことが重要です。

 

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