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採用担当に資格は必要?効率よく仕事を進めるためのポイント

2021年6月10日

企業にとって、自社にマッチする優秀な人材を採用できるかどうかは、今後の事業計画にも影響する重要な問題です。企業の重要な業務の中心となる採用担当者には、さまざまな知識やスキルが求められます。

また、採用担当者になるのに資格は必要ありませんが、効率良く業務を進めるために取得しておきたい資格はあります。

この記事では、採用担当者に求められる知識やスキルとは何なのか、どのような資格が役に立つのか、詳しく解説します。

採用担当者に必要とされる主な知識やスキル

採用担当者の仕事は、面接だけではありません。採用計画の立案、求職者募集、書類選考、面接、応募者の選定や内定者のフォローなど多岐に渡ります。

求人サイトやエージェントなどを利用する場合は、社外の人とやり取りする必要もあるうえ、採用計画を立てるために経営者陣と話し合ったり、現場の社員に話を聞いたりすることもあるのです。

そのため、採用担当者にはさまざまな知識やスキルが求められます。そのなかでも、特に必要とされるスキルについて見ていきましょう。

法令関係の知識

昨今、コンプライアンス違反に対する社会の目が厳しくなっており、経営陣もコンプライアンス問題に敏感です。

そのため、採用担当者は労働基準法や男女雇用機会均等法、雇用対策法など、採用に関係する法令の知識を身に付け、求人条件などを提示する際に表記などが法令に触れないよう注意する必要があります。

うっかりコンプライアンス違反を起こさないように、上記で紹介したもの以外の法律知識も知っておいて損はありません。積極的に学んでおきましょう。

調整する能力

採用担当者には調整力も必要です。採用業務には採用担当者だけなく、人事部や他部署の社員、経営陣、社外のエージェントなど、多くの人が関わります。

採用担当者はそうした採用業務に関わる人の間に立って、情報交換・共有・伝達や交渉をこなし、それぞれの意見をまとめていかなくてはなりません。

さらに、各部門とコミュニケーションを取り、面接の日程調整や研修の日程調整、入社に合わせた備品準備や入社手続きの調整なども行う必要があります。

こうした調整がうまく行われないと、採用計画が経営陣に伝わっていなかった、面接や研修の日程が決まらないなどトラブルが続出するでしょう。トラブルを防ぎ、採用業務を円滑に進めるためにも、採用担当者には調整力の高さが求められるのです。

伝え方を工夫する能力

面接や説明会、セミナーなどで求職者と接する機会が多い採用担当者は、自社の魅力をアピールする広告塔としての役割も担っています。

人それぞれ言葉の受け取り方が違うので、一番相手にとってわかりやすく、かつ誤解を与えずに正確に自分の言いたいことを伝えられるよう、伝え方を工夫する能力も必要です。

採用担当者が取っておきたい3つの資格

採用担当者になるために、特別な資格は必要ありません。

しかし、先ほど紹介した知識やスキルを積極的に身に付けたいのであれば、以下の資格取得を目指してみると良いでしょう。

1.人事総務検定

人事総務検定は、人事総務の業務に関する知識や実務能力を問う検定試験です。2級、3級では労働基準法や労働安全衛生法などから問題が出題されます。

そして1級では労働保険料の更新や人事評価、就業規則や社内規則に関する知識などの問題が出題されるため、人事総務検定の勉強をするだけでも、採用業務に役立つ法律の知識が身に付くでしょう。

2.キャリアコンサルタント試験

キャリアコンサルタント試験は2016年に国家資格となった試験で、キャリアコンサルティングの実務内容が問われます。

キャリアコンサルタント試験の勉強をすることで、キャリアプランに関する指導やアドバイスができる知識が身に付くため、採用業務や採用者のフォローなどに役立つでしょう。

しかし、キャリアコンサルタント試験は、厚生労働大臣が認定する講習を修了している、技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験か実技試験に合格しているなど、所定の要件を満たした人でないと受験資格が得られません。

申し込む前に、受験資格についてよく確認しておきましょう。

3.社会保険労務士

社会保険労務士は、社会保険の知識や労務管理、人材育成などについての知識を持つスペシャリストです。社会保険や労務関係の書類を作成する人というイメージがあるかもしれませんが、社会保険労務士の業務は書類作成だけではありません。

勤怠管理や福利厚生、安全衛生管理などにも対応し、人材育成のサポートも行います。難易度が高い資格ですが、採用業務以外の人事業務にも役立つため、挑戦する価値はあるでしょう。

ワンランク上の採用担当者を目指すには

近年ITの普及により、従来とは異なる働き方ができる環境が整ってきています。特に優秀な人は、企業に属して働くという選択をせず、起業やフリーランスなど自分の手で働き方を決める人が増えてきています。

そんな環境のなかで企業が優秀な人材を確保できるかどうかは、採用担当者の手腕にかかっています。簡単に人材が集まらない環境で企業に必要な人を採用できる、ワンランク上の採用担当者を目指すには、何を意識すれば良いのでしょうか。

社内外をつなげる役割を自覚する

ワンランク上の採用担当者になるために重要なことは、採用担当者は採用の面接官の役割だけではなく、社内外をつなげる役割を持っていると自覚することです。

採用担当者は会社説明会や合同企業説明会などで、求職者や社外の人と話したりする機会が数多くあります。その機会を逃さず情報を集め、得た知見を社内に持ち帰って共有し、より良い採用計画へと落とし込むことが大切です。

また、採用担当者の業務は、経験を積むだけでは企業に良い結果をもたらすことができません。企業の方向性や世間の動向によって採用ニーズや求められる働き方が大きく変化するため、変化に柔軟に対応できる能力や意識が必要です。

多くの人と接する機会があるため、自社の思いや情報を上手に相手に投げかけ、この会社なら働いてみたいと思わせるような「伝える力」を身に付ける必要もあります。

未経験でも安心できる採用システムを導入する

採用業務は経験がすべてではないとはいえ、各部署や経営陣、社外の人、求職者とコミュニケーションを取り、情報伝達や調整などをこなすには、未経験では不安が残ります。

そのような場合は、オールインワン型の採用管理システムTalentClip(タレントクリップ)の活用がおすすめです。

応募者対応や面接選考、入社後のフォローなど、採用に関する業務をすべて一括管理できるため、未経験であっても安心して採用業務に取り組むことができるでしょう。

採用ページや求人票の作成機能がついており、作った求人票はそのまま求人媒体のWorkinに自動で連携することが可能です。さらに、Indeedや求人ボックス、スタンバイ、Googleしごと検索にも連携できるため、効率的に求職者を集められるでしょう。

TalentClipについて、もっと詳しく知りたいという方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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また、採用業務に役立つ情報を掲載した資料もありますので、ぜひご覧ください。

まとめ

人材確保という重要な業務を行う採用担当者には、法律の知識や調整力、情報を伝える能力など、さまざまな知識やスキルが求められます。

採用担当者になるのに資格は必須ではありませんが、採用担当者に必要な知識やスキルを習得するのに役立つ資格がいろいろあるので、ワンランク上の採用担当者になるために資格取得を目指してみても良いでしょう。

また、採用担当者の業務は幅広く、たくさんのタスクを同時進行しなくてはなりません。トラブルを防止し、効率的に業務を進めるために、採用管理システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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