採用力をクリエイトするメディア

中途採用が難しい理由とは?成功させるための5つのポイント

2023年3月6日

社員の退職などで急に人員が不足したときに、即戦力の人材を求めて中途採用を行う企業は多いでしょう。しかし、中途採用で良い人材を確保するのは、非常に難しいといわれています。

今回はなぜ中途採用が難しいのか、成功させるにはどうすれば良いのかを解説しますので、中途採用で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

中途採用が難しい理由とは

厚生労働省「令和元年度・雇用動向調査結果の概要」によれば、令和元年度の入職者約843万人のうち、約540万人が転職入職となっています。つまり、6割以上が中途入社で採用されています。

参考:令和元年度・雇用動向調査結果の概要(厚生労働省)

一方で、新規学卒者は約141万人と、全体の2割にも満たない結果が出ています。この結果から考えると、採用活動において中途採用に力を入れることが、企業の人材確保にいかに重要であることがわかるのではないでしょうか。

しかし、中小企業にとって中途採用は非常に難しいことは事実です。なぜ中途採用が難しいのか、その理由を見ていきましょう。

優秀な人材が中途採用の市場にいない

企業は中途採用で過去の職場での知識や経験を生かして、即戦力になってくれる人材を求めるでしょう。しかし、どういった職場でも即戦力になれる優秀な人材は、転職市場にはほとんどいません。

優秀な人材はどの企業も手放したくないため、企業は待遇を良くして長く働いてもらおうとするからです。

また、優秀な人材は自分で転職先を探さなくても、取引先から声をかけられるなど引く手あまたです。優秀であるほどさまざまな企業から求められるため、フリーランスとして活躍しているケースもあります。

まれに転職市場に優秀な人材が現れたとしても、圧倒的な資金力で良い条件を提示できる大企業に持っていかれるでしょう。普通の企業では、優秀な人材に出会うことさえ難しいのです。

知名度が低いと難しくなる

求人広告にかけられる予算が少なく企業の知名度が低いと、そもそも中途採用を行っていることすら認知されない可能性もあります。

求人媒体で自社が目立つように掲載してもらうにはそれなりの費用を請求されますし、何とか費用を捻出して掲載しても、聞いたことのない企業の求人に応募する人は少ないものです。

転職エージェントに自社に合う人材を紹介してもらう方法もありますが、転職エージェントは採用者の年収の3割ほどの成功報酬を支払う必要があり、コストがかかるので、頻繁に利用するのは難しいでしょう。

人事部署の人手不足や業務負担の多さ

中小企業では人事部の人員が少なく、新卒採用の準備、中途採用の準備、知名度アップのための広報などを1人の社員が兼任していることがあります。

人手不足で業務負担が多く、中途採用だけに時間を割けないため、とくに急に人員を補充する必要のある場合は無理な期日を設定しがちです。

すると応募者が優秀な人材なのかじっくり見極める時間がなくなるため、「とりあえずこの人にしよう」と安易に決めるようになり、ミスマッチが起こりやすくなります。

中途採用を成功に導く5つのポイント

資金や人手不足、知名度の低さなど、中途採用において圧倒的に不利な立場にある中小企業が中途採用を成功させるには、以下の5つのポイントを押さえておくことが大切です。

・ターゲットを明確にする
・自社の強みをアピールする
・求人媒体を使い分ける
・SNSを活用する
・人事部の負担を軽減する

各ポイントについて、下記でくわしく解説していきます。

ターゲットとなる人材を明確にする

中途採用を成功させるには、まずどのような人材が欲しいのかを明確にすることが重要です。

ターゲットが明確になっていないと、採用担当者の主観で選ぶことになるため選考がうまくいかず、内定辞退や早期退職につながりやすくなります。

ターゲットを決めるときには、人員補充が必要な部署にヒアリングするなどして社内の情報を収集し、応募者に求めるスキルや経験を明確にしましょう。

自社の強みを効果的にアピールする

知名度が低い企業が中途採用を成功させるには、自社の強みや他社との違いをアピールして、自社に興味を持ってもらう必要があります。

また、提供する情報が多いほど無名の企業に対する応募者の不安を軽減できるので、自社の採用サイトを充実させるのも効果的です。

求人媒体をターゲットに合わせて使い分ける

「地域密着型でバイト採用が得意」、「エンジニアの求人に強い」など、求人媒体によって得意分野が大きく異なるため、ターゲットによって求人媒体を使い分けることも重要です。

ターゲットがかなり明確になっているのであれば、むやみにたくさんの求人媒体に掲載するよりも、転職エージェントを利用したほうがかえってコストを抑えられるかもしれません。

SNSを活用した採用広報を充実させる

最近はSNSを利用している人が多いため、うまくSNSを活用すれば自社の知名度アップにつながります。大企業がSNSを活用していることを考えれば、効果が高いことがわかるのではないでしょうか。

とくに一般消費者に業務内容が伝わりにくいBtoB向け企業は、SNSで情報を発信することで、自社の仕事を求職者にアピールしやすくなります。

多くのSNSが無料で利用可能で、宣伝広告費などのコスト負担を軽減することもできるので、さっそく始めてみましょう。

人事担当者の業務負担を軽減する

前述のとおり、採用担当者が多くの業務を兼任していると中途採用業務に集中できず、急いで採用の話を進めようとするのでミスマッチが起こりやすくなります。余裕をもって業務に当たれるように、採用フローの見直しを行いましょう。

業務負担を軽減するために、採用活動に役立つツールを導入するのもおすすめです。求人票の作成や応募者管理といった、採用業務を一元管理できる採用管理ツールを活用すれば、採用担当者の負担を大きく軽減できます。

中途採用の情報・業務管理にツールを導入するなら「TalentClip」

中途採用をスムーズに進めるには、情報収集・情報発信・情報管理をトータルで行う必要があります。

それぞれの作業を効率的に進めるには、応募者対応や応募者情報などの採用活動を一元管理できるツール、TalentClip(タレントクリップ)を導入するのがおすすめです。

TalentClipには応募者(タレント)の情報を蓄積して、人材が必要なときにアプローチするためのタレントプール機能もあるため、情報をもとに攻めの採用活動ができるのも魅力です。

豊富なテンプレートを使って自社の採用HP作成もでき、社員インタビューや一日密着など社内の様子を伝えられるので、ミスマッチの抑制にもつながります。TalentClipが気になる方は、ぜひ以下よりお問い合わせください。

まとめ

資金力や知名度などで圧倒的に不利な立場にある中小企業が中途採用を成功させるには、紹介した5つの成功のポイントを押さえて採用活動を行うことが大切です。

とはいえ、新たなやり方を取り入れようとすると、ただでさえ業務の兼任で負担が重い採用担当者に、さらなる負担をかけることになります。

採用管理ツールなどをうまく活用して業務を効率化し、採用担当者の負担を軽減することも検討してみましょう。

 

この記事をシェア:
採用お悩み解決