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【企業側】職場見学会を実施する際の4つのポイント

2023年3月8日

採用活動の中で、職場見学会は開いた方が良いといわれますが、実際にはどのような効果が期待できるのでしょうか。

もしもあまり意味がないのであれば、多くの業務を抱える担当者としては開催したくないところでしょう。

そこで今回の記事では、職場見学会の効果について解説し、成功するためのポイントについて紹介します。

職場見学会で企業の魅力を伝える

職場見学会は、求職者や内定者と入社する前に職場を実際に見学する取り組みです。

求職者に直接職場の雰囲気や業務内容などを確認してもらうことで、企業への理解が深まり働くイメージもつきやすくなります。

職場見学会の内容は、工場や施設など入社後に働く予定の職場内を見て回ることと、面談による説明や質疑応答が基本です。

案内人となる社員は、応募者とのコミュニケーションも積極的に行います。選考以外に社員と求職者が接点を持てる機会はほとんどないため、メンバーの雰囲気を知るいい機会にもなるでしょう。求職者のモチベーション向上も期待できます。

企業側のメリットとしては、直接仕事の現場に来てもらうため、時間をかけて参加者と密なコミュニケーションが取れることです。

面接だけでは時間も限られていることから、実際には自社のどこに興味を持っているのかなど、より深い本音を聞き出すのは簡単ではありません。

職場見学会は、そのようなお互いのまだ知らない側面を、コミュニケーションを図りながら把握できる機会になるのです。

選考前や内定後の内定者フォローとしても実施されており、開催するタイミングは企業によってさまざまです。

職場見学会をとおして、自社の社風や雰囲気を求職者に知ってもらうことで、入社後に「思っていた会社と違う」などのミスマッチを防ぐことができるでしょう。

職場見学会で求職者はここを見ている!

より質の高い職場見学会を開催するために、求職者が注目している部分について解説します。

社員の雰囲気

自身が勤める職場の様子は誰でも気になるもので、見学会でも会社の雰囲気は最もよく見られるポイントです。

会社のオフィスは、多くの方が1日の大半を過ごすことになるため、どんな雰囲気で社員が働いているのか、どんな社員の人がいるかなど社風や社員の表情もしっかりと見られています。

雰囲気の良い印象を与えると、見学者は安心した気持ちで過ごすことができ、会社に好感が持てるでしょう。

逆に悪い印象があると不安感が高まり、選考辞退にもつながる可能性があるため気をつけなければなりません。

印象の良し悪しを判断する要素として、社員が笑顔であいさつを返してくれるかどうかは重要です。

社風に関連して見られていると思った方が良いでしょう。

あいさつが無いところは、人間関係に問題があることが予想され、求職者からも敬遠されやすくなります。

会社全体で意識を統一するためにも、職場見学会の周知を行い、社員の心構えを促すことが大切です。

社内の快適さや清潔感

職場の雰囲気だけではなく、環境などのハード面についてもチェックされています。

トイレの清潔さ、職場にある設備や環境など、快適に仕事ができるかどうかは、多くの見学者が気になるポイントです。

働きやすそうな環境かどうかは、求職者にとって重要な要素のひとつです。

もちろん、最新設備などが豊富に導入されていればそれに越したことはありませんが、どんな職種でも整理整頓がなされて清潔感のある環境は好印象となるでしょう。

逆にデスクが散乱している場合は、常に余裕がない印象を与えてしまい、健康的には働けない職場だと思われる可能性があります。

そのため、衛生面には十分な配慮をしておくことが大切です。

また、社員食堂や福利厚生で使える設備、施設があるかどうかもアピールできる情報になるので、仕事の現場だけではなく、社内環境も見学プランに組み込むようにしましょう。

職場見学会を行う際の流れ

職場見学会の所要時間は30分〜1時間程度を計画する企業が多く、全体の流れとしては以下のようになります。

1.受付
一般的に会社のロビーやフロントで受付を行い、参加者の確認を行います。

2.企業の説明・オフィス案内
企業の理念や役割、業務内容などについての説明を行い、実際の職場環境を案内して見学してもらいます。

求職者にとっては、どのような働き方をしているのかを実際に確認できる重要なポイントです。

企業によっては、個人情報やセキュリティに関連する情報、危険なエリアなどもあるため、事前に安心して案内できる範囲を確認しておきましょう。

3.面談・質問
社員の具体的な働き方の説明や、見学者からの質問に応える時間です。

見学の時間よりも長く設定する企業も多く、求職者としっかりコミュニケーションが図れるように工夫することが大切です。

4.職場見学終了

選考前に職場見学会を行う際は、選考にかかわる質問や求職者が内定だと受け取れるような話はしないように注意してください。

職場見学会を成功させるポイント

最後に、職場見学会を成功させるためのポイントについて紹介します。

先輩社員との交流の場を作る

職場見学会では、実際の現場を見ることで仕事を深く理解することも大切ですが、先輩社員の生の声を聞くことも重要視されています。

入社後には自身の先輩となる人がどんな仕事をしていて、何を考え、どのような目標を持って働いているのかを気にしている方も多いのです。

そこで、小グループに分かれてフランクに話せる機会を設けるなど、先輩社員とコミュニケーションを取れる工夫をしましょう。

企業の規模にもよりますが、社長との座談会でも良いかもしれません。特に中小企業の場合には、社長と直接話す機会を設けるのがおすすめです。

企業側としても、社長が自らどのような人材を求めているかなど、本音で話すチャンスにもなるでしょう。

求職者との交流における注意点としては、一方的な説明にならないように、見学者を対等な相手として対応することです。

決して高圧的な態度にならないようにし、真摯に向き合うよう意識しましょう。

会社への理解を深められる工夫をする

求職者に企業の魅力を伝えるためにも、会社や仕事の理解を深めてもらえるように情報を伝えることが大切です。

会社の特徴を分かりやすく記載したパンフレットなどを準備しておくと、ただ話を聞くだけでなく、視覚からも情報を整理してもらいやすいため理解の促進につながります。

職場見学会のプログラムに、グループディスカッションなどのアウトプットを促す時間を組み込むことでも、理解を深めつつ周りの意見を取り入れて再度考えを整理するきっかけになるでしょう。

また、見学の内容をレポートとして提出してもらうことで、参加者自身が情報をまとめてアウトプットできるため、より理解を深められるでしょう。ただし、求職者や内定者の負担とならない範囲で行うように注意する必要があります。

参加者と関係を構築する

職場見学会への参加者とは関係性を深められるように工夫することが重要です。

特に選考前に実施する際は重要度が高く、関係をしっかりと構築できると求職者に愛着を抱いてもらいやすくなり、選考にもつながりやすくなります。

内定者に実施する見学会の場合でも、より良い関係を構築しておくことで内定辞退を防ぎ、歩留まり低下を防止できるでしょう。

参加者の顔と名前を覚えることは関係を深めるために重要で、ひとりひとりを一個人として対応できると、担当者や会社のことも覚えてもらいやすくなります。

また、職場見学会の後にも、個人を名指しした個別のフォローを行うと好印象を与えやすいです。面談内容などにも触れてフォローを行うことで、より深い関係を築けて愛着を抱いてもらいやすくなるでしょう。

的確な情報発信を行う

職場見学会を行うときは、自社HPやSNS、関係各所への案内など幅広い情報発信が必要です。

せっかく良い職場見学会を企画しても、集客がなければ意味がありません。

開催予告を行うだけでなく、開催報告もアップすることで次年度の採用につながる可能性があります。

職場見学会の質を高め、多くの情報発信をするためには、できる限り採用業務を効率化して担当者の負担を減らすことも必要になってくるでしょう。

そこでおすすめなのが、TalnetClip(タレントクリップ)です。

TalentClipは、採用に関する業務や情報の管理を一貫して行うことができるオールインワン型の採用管理システムです。

自社HPを作成できる機能があるため、職場見学会の情報が発信しやすくなるでしょう。

それぞれの採用業務を一括で管理できるため、担当者の負担も減り、採用活動の質の向上につながります。

採用管理や情報発信でお悩みの方は、ぜひTalnetClipをご活用ください。

まとめ

今回は職場見学会について解説しました。開催することで、求職者の企業理解が高まり、不安の解消にもつながるだけでなく、企業側としても応募者の理解を深めることができます。

 

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