
アクティブシニアとは?採用マーケティングや採用方法を紹介!
人手不足で求人への応募者が少ないなか、シニア層へのアプローチを検討し始めている企業が増えています。
シニア層の採用では、若い世代とはちがったアプローチ方法が必要です。アクティブシニアの特徴を把握した上でペルソナ設定を行いましょう。
今回は、アクティブシニアを採用する方法について解説していきます。
この記事の目次
アクティブシニアとは?現状や今後の見通しについて
アクティブシニアを採用するなら、まずはどのような層であるのかをよく理解しておく必要があります。ここでは、アクティブシニアの定義やその現状、将来の展望などについて見ていきましょう。
アクティブシニアとは
アクティブシニアとは、単に元気な高齢者のことを指すわけではありません。「一般社団法人日本アクティブシニア協会」において明確に定義づけがされています。
その定義によると「仕事や趣味に意欲的、新しい価値観を取り入れる、健康意識や自立意識が高い65〜75歳の人」のことです。
健康な高齢者でも活動的でない場合にはアクティブシニアには該当しません。アクティブシニアは、あくまで仕事や趣味などに意欲的に取り組んでいる人を指します。
アクティブシニアの現状や将来の展望
これまでは65歳にもなれば、身体的機能がかなり衰えるものとされてきました。しかし、総務省の調査から65歳以上の高齢者の身体的機能は若返る傾向があることが確認されています。
歩行速度に関しては、1992年時点での高齢者よりも2002年時点での高齢者の方が速いです。認知機能に関しては、課題解決力や言語能力などが、若いときよりも向上しているという研究成果もあります。
また、高齢になると介護が必要になるイメージが強いかもしれませんが、意外とそうでもありません。2030年時点で約8割の高齢者は介護が不要で自立的になるという予測もあります。
それに伴い少子高齢化も進展していることから、企業や自治体ではアクティブシニアの採用に積極的になっています。
出典:「変わる高齢者像-アクティブシニアの出現-(情報通信白書平成25年度版)」(総務省)
アクティブシニアを採用するメリットや方法は?
アクティブシニアを採用するメリットや、主な採用方法について見ていきましょう。
アクティブシニアを採用するメリット
アクティブシニアを採用することで、人材不足解消につながるのがメリットのひとつです。若い世代を採用したくても、なかなか応募が集まらず、困っている採用担当者も多いでしょう。
そのようなときに、アクティブシニアを採用のターゲットに入れることで、すんなりと人材を確保できることもあります。
アクティブシニアは即戦力になりやすいのもメリットです。シニア層の人は、若い年代の人よりもこれまで長く社会人として活躍してきたため、その豊富な経験を活かすことができます。
専門的な知識などはもちろんのこと、コミュニケーション能力を活かせることが多いです。若い世代の人ならうまく対応できず戸惑ってしまうような場面でも、経験豊富なアクティブシニアなら難なく対応できることがよくあります。
また、シニア層の採用は政府でも推し進めており、助成金や税制面での優遇措置の対象になることがあるのもメリットです。
アクティブシニアを採用する方法
アクティブシニアを採用するための施策はいくつかありますが、定年廃止や年齢引き上げなどの環境整備はよく行われています。若い頃から自社で働いてきた社員が高齢になっても継続雇用する際に実施する方法です。また、自社をいったん定年退職した社員を再雇用するのも良いでしょう。
新規で求人を募集して雇用する方法もあります。シニア層の場合には、フルタイムや正社員で募集するよりも、契約社員やパートなどの方が一般的です。シルバー人材センターなどを利用すると、シニア層からの求人が集まりやすいでしょう。
また、シニア層にとって働きやすい人材配置を考えることも大切です。とくに若い世代が多い職場であれば、職場に馴染めない場合もあるため、シニアの能力が発揮できるようなポジションを設けるなどの配慮をしましょう。
【アクティブシニア】採用ペルソナを設定するコツ
アクティブシニアを採用する際、入社後のミスマッチを防止するためにも、あらかじめペルソナ設定をしておくことが大事です。
ペルソナ設定では、採用ターゲットの設定とは異なり、ひとりの人物として詳しく特徴を思い浮かべます。年齢や学歴、経験、スキル、価値観などを具体的に設定しましょう。
そして、アクティブシニアをターゲットにするなら、その特徴を取り入れるようにしましょう。ここでは、アクティブシニアの特徴について説明し、ペルソナの例を紹介していきます。
アクティブシニアの特徴
アクティブシニアは趣味や楽しみへの消費行動が積極的です。金銭的余裕もあるため、健康に役立つことなどにもお金を使う傾向があります。そのため、同年代の人と比べて、若々しく元気なのが特徴です。
あわせて、社会貢献への意識も高く、自分の価値観を重視する傾向もあります。人の役に立ちたいと考えている人や、社会とのつながりを大事にしたいと考えている人なども多いです。
採用ペルソナの例
年齢:65歳
居住地:東京都世田谷区
現在の年収:600万円
資格:ファイナンシャルプランナー
企業選びの軸:フルタイムで働けるところ
会社に求めていること:できるだけ現役世代の社員と同じ条件・仕事内容であるのが望ましい
年齢:68歳
居住地:神奈川県横浜市
現在の年収:500万円
資格:二種電気工事士
企業選びの軸:資格や経験を活かせるところ
会社に求めていること:仕事とプライベートを両立しやすい環境
年齢:70歳
居住地:宮城県仙台市
現在の年収:450万円
資格:調理師
企業選びの軸:パートで週に3~4日程度働けるところ
会社に求めていること:バリアフリーなどシニア世代が働きやすい環境
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新聞や広告、DMなどの紙媒体は手元に残るため、いつでも見直せるというメリットがあり、シニア層からの信頼性が高いです。
そのため、アクティブシニアの求職者は、若年層や中年層と比べて紙媒体の利用者が多いです。ITに強い人であっても、Web媒体だけでなく紙媒体を利用している人が一定数います。
アクティブシニア層へ効果的にアピールするなら、紙媒体を中心とした求人応募がおすすめです。
しかし、紙媒体での求人募集は、ほとんどが電話応募になります。メモやExcelなどでは応募者管理が煩雑になりがちで、ヒューマンエラーや情報漏洩を引き起こすリスクなどもあります。
連絡先や応募者情報が適切に管理されていなければ、採用活動も非効率になってしまうでしょう。
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まとめ
アクティブシニアは働く意欲が高く、知識や経験も豊富で即戦力として期待できます。自分の価値観を大事にする人や、知識や経験を役立てたいと考えている人が多いです。
アクティブシニアを採用のターゲットにするなら、その特徴をよく理解したうえで募集することが大切です。シニア層の人が働きやすい環境を整えた上で、ペルソナを設定して募集してみましょう。