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施工管理職の採用が難しい理由と採用を成功させるポイント

2023年3月22日

慢性的な人手不足である建設業界の中でも、施工管理職は幅広い知識が必要であるため、人材が不足している企業は珍しくありません。

「求人票を出しても人が集まらない」「施工管理職の採用が決まらない」といった悩みを抱えている企業も多いでしょう。

そこで今回は、施工管理職の採用が難しい現状を踏まえ、求人票でのアピールポイントや採用を成功させるポイントを解説します。

施工管理職は採用が難しい!有効求人倍率は増加傾向

建設需要に対して、施工管理職の人材が不足しているのが現状です。そもそも、建設業界全体で人手が不足しており、売り手市場になっています。

総務省統計局の「労働力調査(基本集計)」令和3年12月分のデータによると、建設業界における就業者は前年同月よりも7%減少しています。農業や林業、製造業をはじめ、いくつかの業種も就業者が減少していますが、建設業の減少率が非常に高くなっているのが特徴です。

建設業の就業人数は、前年同月比で35万人減少しており、施工管理職だけではなく、建設業界全体で働き手が減っていることがわかります。

出典:「労働力調査(基本集計)」令和3年12月分(総務省統計局)

また、厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和3年2月分)について」によると、全体の有効求人倍率は1.09倍で前年度の同月と比べて0.36ポイント低下している結果となりました。

一方、建設業は新規求人が10%増加しており、「建設・採掘の職業」の有効求人倍率は5.58倍、前年同月差が0.12%増加となっています。

全体の職業と比べても有効求人倍率は非常に高く、求人の数も増加していることから、建設業において人材を獲得することが難しいことがうかがえるでしょう。

出典:「一般職業紹介状況(令和3年2月分)について」(厚生労働省)

施工管理の傾向からみる!求人でアピールすべきポイント

施工管理職の求人を出す際のアピールすべきポイントが3つあります。

・残業・休日出勤の少なさ
・給与の高さ
・資格取得に関する支援制度があること

それぞれのポイントで意識すべき点について紹介します。

残業・休日出勤の少なさ

残業や休日出勤が比較的少なければ、求人票を出す際にアピールしましょう。施工管理職はほかの職種と比べた場合、業務範囲が広く、残業が多いというイメージを持つ人は珍しくありません。

また、工期に間に合わせることが求められるため、休日出勤することもある仕事です。そのため、残業や休日出勤が少ない職場であれば、求人票でアピールすることによって応募者を獲得しやすくなります。

給与の高さ

給与の高さをアピールすることも求人票を作成する際のポイントのひとつです。施工管理職は工事現場において、さまざまな責任が発生することから、ほかの職種と比較しても給与が高い傾向にあります。所有資格に応じて、手当が付くこともあるでしょう。

そのため、施工管理職の給与の高さに魅力を感じて入社を希望する人もいます。とくに、報酬制度を整えている企業であれば、魅力的なポイントとしてアピールできるでしょう。

資格取得に関する支援制度があること

資格取得に関する支援制度が整っているなら、積極的にアピールすると良いでしょう。施工管理職に従事して資格を取得すれば、給与が上がる、または手当が支給される点を求人票に記載します。

スキルや経験を積めるだけではなく、手に職をつけられる施工管理職にやりがいや魅力を感じてもらうことにつながります。

施工管理職の採用を成功させるなら採用全体を見直そう

施工管理職の採用を成功させたい場合は、採用フローを見直すことが必要です。

・採用体制を見直す
・求人広告を工夫する
・柔軟にスケジュールを設定する
・採用管理ツールを利用する

それぞれの見直すべきポイントを詳しく解説します。

採用体制を見直す

施工管理職の採用を成功させるためには、採用体制を見直しましょう。たとえば、企業理念やビジョンといった企業が大切にしている考え方、価値観などを応募者に伝えることも重要です。

ひとつの企業として「何を目指しているのか」「何を目標に頑張っているのか」などを明確にすることで応募者が集まりやすくなります。

また、採用専用のWebサイトを作るのも重要です。採用に関する情報だけではなく、既存の社員にインタビューをした記事や動画を掲載すれば、より自社の魅力が伝わりやすくなるでしょう。

求人広告を工夫する

求人広告を工夫することで施工管理職を採用できる可能性が広がります。求人広告を作成する際のポイントは、以下のとおりです。

・採用基準やターゲットを明確にする
・仕事内容や応募資格は具体的に記載する
・自社の魅力をアピールする
・職場の雰囲気を伝える
・入社後に身に付けられるスキルを記載する

求人広告を作成する際は、ターゲットに合わせた訴求内容にします。たとえば、未経験者をターゲットに設定した場合、専門用語を使用しないことがポイントです。難しい言葉を使用すると、求人広告が読まれない可能性が高まります。

反対に、経験者をターゲットにした場合は、仕事内容を詳細に記載しておくことでイメージしてもらいやすくなるでしょう。

先述したとおり、既存の社員のインタビュー記事や動画を活用することで、社内の雰囲気を伝えやすくなります。自社の魅力が伝われば、「この会社で働きたい」と感じる応募者は増えるでしょう。

柔軟にスケジュールを設定する

柔軟なスケジュール対応を行うことも、施工管理職の採用を成功させるためのポイントです。施工管理職は競合他社と応募者を取り合っている状態のため、応募から面接までの各ステップで柔軟に対応しなければいけません。

柔軟な対応ができなければ、競合他社に優秀な人材が流れる可能性もあるでしょう。中でも、在職中に転職活動を行っている人の場合、時間の制限も多いことを念頭に置いておくのがポイントです。

場合によっては、オンライン面接を取り入れることも考慮しましょう。

採用管理ツールを利用する

施工管理職の採用を成功させるためには、採用管理ツールを利用しましょう。採用管理ツールを活用すれば、採用に関する情報を一括で管理できます。

TalentClip(タレントクリップ)」を利用すれば、自社の採用ページや求人票も簡単に作成できるため、スムーズに採用活動を行えます。応募者の対応や面接の日程管理、応募者の情報管理もTalentClip内で管理できます。

施工管理の採用が難しいと感じているのであれば、TalentClipの導入を検討してみてください。

まとめ

施工管理職の採用が難しい場合は、求人票をうまく活用して自社の魅力をアピールしましょう。残業や休日出勤の少なさ、給与の高さなどはアピールポイントになります。

採用を成功させるためには、採用全体を見直すことも重要です。自社の魅力がより伝わるような工夫をしたり、柔軟なスケジュール対応を行ったりすることで、競合他社との違いが明確になり、より多くの応募者を集められます。採用管理ツールを活用しながら、より優秀な人材を見つけましょう。

 

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